この歳になっても、初めての寿司屋に入るのは……

●年賀状書きとお墓参りを終えると、お正月間近という気分になります。でも今年は、コロナ禍の影響もあってか気分が乗らず、なかなか進みません。それでも、公私合わせて400枚をようやく書き終えて投函、ひと区切りついたので自宅近くの寿司屋に。
●実はこの店、これまで数え切れないほどその前を通っていながら、一度も暖簾をくぐったことがありません。昭和っぽい店がまえはまだしも、存在感が希薄なのです。でも、11月に初めて入ってみたところ、これがめっぽうおいしく、近々もう一度と思った次第。カウンター席が8つと小ぶりなので予約を入れておこうと、12月22日に電話したところ、「年内最後になりますが、27日の昼なら空いています」とのことで、それでお願いしました。
●でも、味はやはり素晴らしかったです。下ごしらえがしっかりしていて、その日なら大丈夫というネタが中心。ただ、黙々と握る大将の前で写真を撮る雰囲気ではありません(なので、写真は「dancyu」という雑誌からの無断借用)。「○○です。塩を振ってあるので、このままでどうぞ」と出されると、こちらも黙々と口へ。絶妙のテンポで次のネタ、またその次と、流れるように出てきます。定番ネタに旬の品も含め全12品。これで3700円(+税)は格安です。
●寿司屋というのは、入るのにけっこう度胸がいるもの。ただ私の場合は幸い、その店の常連に連れて行ってもらったのが最初というパターンがほとんどで、初めて一人で入るときもギクシャクせずに済みました。それでも、たまたま大将となじみの客ばかりだったりすると気後れしてしまうのは、この歳になっても変わりません。初めての店でも、何食わぬ顔をして入れるようになるのは、この先もむずかしそうです。

Facebook Post: 2020-12-29T15:22:41