歌の世界も、東京一極集中?

●大晦日だというのに、朝からテレビに見入ってしまいました。「新日本風土記 東京紅白歌合戦」(NHKBSプレミアム)がそれ。1936年から2017年まで80年ほどの間に、タイトルや歌詞に”東京”が出てくる曲と、それにまつわるさまざまな人の物語を集めたオムニバス風のノンフィクションです。
●”東京”がらみの歌の多さはなんとなく感じてはいましたが、21世紀に入ってからはそれがさらに増えているよう。逆に言うと、その分”地方”の存在が薄れたのかもしれません。その昔は札幌、京都、大阪、函館、神戸、博多、長崎など地方都市もけっこう歌になっていました。こんな部分でも東京一極集中が進んでいることに気づかされ、慄然としました。コロナ禍が東京の動向に大きく左右されているのも致し方なさそうです。
●お昼前、池袋のデパートまで、買い忘れていた栗きんとんを探しに行くと食品売り場は密も密、ふだんの年末と変わらぬ人出。帰宅後はおせち作りのラスト(ミックスナッツ田作り)に取りかかります。テレビが東京の今日の新感染者が1300人を越えたと伝えていましたが、池袋での密ぶりからすると必然かも。
●年越しそばで夕食を済ませたあとは、今年のクラシック音楽シーンを振り返るNHK Eテレの番組。今年1月、映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズの指揮でウィーンフィルが「スターウォーズ」を演奏したときの映像です。女性団員が誕生するまでに155年かかったウィーンフィル。コロナ禍が終息するまでに、まさか155年ということはないでしょうが……。来年、少しでも進展がありますように。

Facebook Post: 2020-12-31T22:59:14