駅伝ランナーたちが走った道を1日遅れで追体験⁉︎

●駒澤大が劇的な逆転優勝を果たした箱根駅伝。その翌日、小田原に行きました。2区と3区との中継所・鈴廣蒲鉾店にほど近い「ういろう」という店です。名古屋名物の一つ”ういろう”は、米や小麦など穀粉に砂糖と湯水を練り合わせたものを型に入れて蒸したお菓子。でも、もともとは薬(見た目は仁丹そっくり)の名前で、江戸時代はそれこそ万能薬として広く普及していたといいます。カミさんにとってはいまなお「何かあったらういろう」と言うほどの欠かせないもの。
●京都でその製造にたずさわっていた外郎(ういろう)家が室町時代に小田原に移り住み、今日まで続いているのですが、その一方でお菓子のういろうも作っている、考えてみれば不思議な店です。しかも、ネットでは販売しておらず、店に行かないと手に入れられません。
●前日駅伝のランナーたちが走り抜けた国道1号線に面して立つ店は小田原城を模した建物で、目立つこと目立つこと。我が家から80㎞も離れており、ただ行って帰ってくるだけではもったいないので、併設の中華料理店でランチを食べることに。「杏林(きょうりん)亭」という小さな店ですが、なんとかもぐり込めました。オーダーした飲茶セットは、お正月色をほどこした6点盛りの前菜、中身ぎっしりの春巻、小籠包に焼売、京風のさっぱりしたスープの麺、デザートが杏仁豆腐+ういろうという内容。ここ1週間ずーっと和風の食事が続いていたこともあり、中華は新鮮でした。
●帰りがけ、すぐ近くにある松永安左エ門記念館を訪れてみたのですが、リニューアル工事のため休館していたのが残念でした。松永は「日本の電気王」「電力の鬼」とも称された人物で、記念館は、亡くなるまで住んでいた自宅。それにしても、今年のお正月は元旦からずっとほぼ快晴で、富士山もくっきり。澄み切った空のようなスカッとした1年になるでしょうか。

Facebook Post: 2021-01-05T08:53:24