空腹に合ったベルギーの郷土料理

2012年8月12日
まずは朝イチでレンタカーの返却に南駅にあるオフィスまで。そのあとはまた、グランプラス周辺を歩くことにしました。「世界でいちばん美しい」といわれるだけあって、本当に飽きない場所です。市庁舎、ビール博物館、ブラバン公爵の館といった有名な建物を始め、天使の館・鳩の家、王の家、兜の館、孔雀の館、スペイン王の館、袋の館、狐の館など、どれも皆いわく因縁のありそうな名前のギルドハウスに四方を囲まれた広場の上には真っ青な空が。

ギルドハウス の「ギルド」はその昔世界史の授業で習いましたが、「同業者組合」のこと。中世から近世にかけて、都市の商工業者が相互扶助を目的に結成したものですが、その寄合所的な役割を果たしていた建物のことをいいます。ギルドなるものはとうの昔に解体されましたが、建物のほうは残り、それがレストランなどに使われているわけですね。よく見ると、どの建物の外壁にも、往時の職業を示す紋章やら彫像がついているのに気がつきます。

そこから四方八方に広がる狭い通り・路地に入ると、またまた気を引く大小の店があります。500メートル四方のエリアですが、1つひとつ見て回るまでの余裕はないので、そぞろ歩きで、気に入ったところ、面白そうなところがあればドアを開けて「お邪魔しま~す」。もうイヤというほど歩き回りました。もちろん、“世界三大がっかり”の1つ小便小僧も見ましたよ。でも、いわれるほどがっかりはしませんでした。

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ベルギーといえばワッフルが名物なので、それにもトライ。老舗の「ダンドワ」という店が有名らしいのですが、ここはお客が列をなしていたのでパス。近くの別の店で買って食べましたが、うま~~いっ! 全体のレベルが高いのですね。グランプラスから離れ、東の方向に歩くとマドレーヌ教会があり、その向かいが中央駅です。ここで切符の買い方をチェックしたあと、バスに乗ってアトミウムとミニヨーロッパがある北のほうに足を延ばしてみました。

アトミウムというのは、なんともユニークな形をした展望台のような施設なのですが、けっこうにぎわっていました。ミニヨーロッパはそのすぐ近くにある屋外ジオラマパーク。ヨーロッパ各地にある美しい建物を25分の1の模型にし、それが全部で300も並べられており、こちらもまずまずの人出です。

L1040170それにしても、きょうはよく歩きました。さすがにこれだけ歩くとお腹も空きます。今日もまたイロ・サクレ地区に。あれこれ迷ったあげく、私たちが選んだのはベルギーの郷土料理。「ラ・ローズ・ブロンシュ」という店で、名産のビールのあと、「トマト・オ・クルヴェット(クルヴェット・クリーズ=北海の夏の特産・灰色の小エビにマヨネーズを和え、中身をくり抜いたトマトに詰めたオードブル)」と「ワーテルゾーイ(鶏肉にジャガイモ、ニンジンなどを加えクリームソースで煮たもの)の2品をシェアして食べたらお腹いっぱいになりました。