2012年1月17日
長年「県民性」をテーマに著作活動をおこなってきた私。けっして「学」などというシロモノではないのですが、面白さにかけては何にもひけをとりません。
講演などではいつもお話しているのですが、「県民性」というのは、「地理と歴史の掛け算」で成り立っているもので、子どものころからいちばん好きだった科目の延長線上にあるのですから、楽しいに決まっています。
しかも、現地に行くといつも新しい発見があり、それがまた、これまでの蓄積の上に加わります。すると、これまでの自分の見解をひっくり返すとまではいきませんが、場合によっては、かなり大きく揺るがすこともあり、恥じ入ることになります。
そんな状況ですから、このたび聖教新聞社から頂戴した、県民性をテーマとしたコラム連載のお話は非常にありがたいと思いました。これでまた、勉強ができる、取材にあちこち行けると思うと、胸が躍るのです。
「県民性」にかぎりませんが、何かを書く場合、現地取材は絶対に欠かせません。そこで触れる空気がいちばん強烈に自分を揺さぶるからです。見るもの・聞くもの・出会う人・食べるもの……すべてが材料になります。その材料をもとに、その県の人がどう発送し、どう行動するのか、またどんなことをしてきたのか、どんな歴史を残してきたのか。それこそキリがないのですが、決まった理論や見解があるようでないだけに、自分の人生経験も投影させることができます。面白いというのは、まさしくそのあたりに理由があるのかもしれません。
ともあれ、毎月第1・第3月曜日の掲載なので、ぜひ目を通してくださればと思います。下記のウェブサイトにアクセスしてみてくだされば幸いです。
http://www.seikyoonline.jp/lifestyle/life/2012/1199838_1631.html