2011年8月28日
昨日から始まったIAAF世界陸上選手権。今回の韓国訪問の目標はこれですから、私たちも今日から、会場になっている大邱(テグ)通いです。本当はスタジアムがある大邱にホテルを取りたかったのですが、もともとその数が少ないところへもってきて、IAAF関係やスポンサー企業が、早い時期から押さえられてしまっていたため、半年前でも予約を入れることができませんでした。仕方なくプサンにホテルを取ったのですが、大邱までは毎日、KORAILの特急(KTX)に乗って通うしか方法がありません。
私たちにとっては今日が初日なので、時間に余裕を持って出かけました。プサンから40分ほど、大邱が近づくと、窓に見えるのはプサンと同じく、林立する高層マンション群です。プサンは東シナ海に面した港町ですが、平地が極端に少ないので、どこを見ても高層マンションがびっしり建っています。狭い都市というと今年の5月に行ったナポリを思い出しますが、ナポリは高層マンションがほとんどなく、その狭さは町を歩かないと実感できません。しかしプサンも大邱も、その狭さは容易に実感できます。主だった道路がやたら広い(最低でも片道3車線、多いところは5車線)ので、えっと思うかもしれませんが、あたりを見まわすと、雲をつくような高層マンションばかりですから、すぐ気づきます。
KTXの停車駅(東大邱)からスタジアムまではシャトルバスで30分。この日は日曜日で、しかも、100メートルの前回チャンピオンで世界記録保持者(9秒58)でもあるウサイン・ボルト(ジャマイカ)が走る準決勝と決勝があるので、大変な人出でした。もちろん、私たちのお目当てもボルトです。
準決勝は順当にトップで通過しましたが、決勝ではまさか、まさかのアクシデント。なんと、フライイングで失格になってしまいました。スタートラインに向かってカメラを構えていたのですが、シャッターに乗せた指がその瞬間、止まってしまいました。ガッカリ! のひと幕でした。