ラグビーとおはぎの不思議な関係

2019年9月24日

まずは今夜の結果から。ロシアvsサモア。日本と同じプールの対戦ですが、サモアが地力を発揮しロシアを圧倒、34対9。ボーナスポイントも獲得し、現時点でプールAのトップに立ちました。

さて、今日は移動日です。明日午後のフィジーvsウルグアイ戦がおこなわれる釜石まで東京から当日行くのはいささかきついので、仙台で前泊する計画を立てました。とはいっても、「事のついでに」が大好きな私なので、そこにいくつか“おまけ”をつけずにいられません。

今回の“おまけ”は、仙台から車で30分ほどのところにある秋保温泉のスーパーが製造販売しているおはぎ、そして八木橋動物公園。おはぎは家人がたまたま見ていた番組で紹介されていたもの。秋保温泉の一角にあるスーパー「主婦の店さいち」で売られていて、毎日、朝から行列をして買う客が絶えないというのです。駅でレンタカーを借り、行ってみました。

平屋建ての、さして大きくもないスーパーなのに、駐車場が3カ所もあり、しかも警備員までいます。そこへ次から次へ車が入ってきて一目散に店の中に。もちろん、食料品や生活用品を買いに来る客もいるようですが、3分の2はおはぎ買いの客。狭い売り場の一角に並べられているのですが、どの客も5パック、10パックとバスケットに入れていきます。話を聞いていると、自分たち用に隣人やお客さん用などを一緒に買っているようです。

あずき、きなこ、ごまの3種類があり、それぞれ2個入り・3個入り・6個入りのパックになっています。もちろん、2種混合、3種混合も用意されています。どれも1個100円ですから、3個入りを5箱買っても1500円。安いものです。それでいて、一つの大きさは縦7センチ、横5センチほど。

あずきときなこ、2個入りを1パックずつ買いました。正直、3種すべてほしかったのですが、いくらなんでも私と家人の2人で6個は食べきれなさそうなので自重。しかし、これがもう、とんでもないあんこの量(もち米は全体のボリュームの2割ほどでしょうか)。子どものころ食べたぼた餅を思い出させます。あずきの自然な甘さが前面に出てきて、とてもいい感じ。生まれて初めての超弩級のおいしさに感動しました。文字どおりの“スーパーおはぎ”です。

 

ラグビーのJAPAN代表チームも、ロシア戦が始まる4時間前に食べる「マッチミール」でおはぎを食べたといいます。「……用意されるのは、あんこのおはぎ。今季から選手の要望を受け、エネルギー源となり、腹持ちが良い逸品がビュッフェに並ぶようになった。あんこの材料になる小豆は、邪気を払う縁起物ともされる」(日刊スポーツ)。“ONE TEAM”を合言葉に今大会に臨んでいる選手たちのきずなの一つがおはぎだったとは! 私たちもそれに続いたというわけです(笑)。

大会前、宮崎で合宿していた選手たちに、ラグビーW杯2019のPRキャプテンを務める舘ひろしが、石原軍団御用達というサザエ食品のおはぎ500個を差し入れしたという記事も出ていました。ちなみに、舘ひろしは私より1学年上で、名古屋の千種【ちくさ】高校ラグビー部。私が明和高校ラグビー部にいたとき一度だけ試合をしたことがあります(もちろん、当時は彼の存在など知る由もありませんでしたが)。その当時は明和高校のほうが強かったので勝ちましたが、その後(1999年、2002年)千種高校は花園に出るくらい強くなりました。

もう一つちなみに、サザエ食品の十勝おはぎ(同社の発祥は函館)は、これまで私がいちばんひいきにしていたもの。いまからもう40年近く前、初めて口にしたときは「世の中に、これほどうまいおはぎがあったとは!」と仰天しました。しかし、今日食べた「主婦の店さいち」には一歩及ばない感じがします。