マカオでは、赤か黒か、長か半かより、「大小」が人気

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いまマカオに来ています。昨年、カジノの年間総売上げがとうとうラスベガスを抜いたとかで、マカオはいまや世界一のギャンブル都市になりました。なにせ、世界一ギャンブル好きと思われる何億もの人たちがすぐそばにいるのですから、太平洋を横断し、はるばるラスベガスまで行くよりはるかに楽なマカオに行くのは、当たり前といえば当たり前かもしれません。近ごろラスベガスのカジノで、一時期ほど中国人の姿を見かけなくなったのはそうした影響もあるのでしょう。

L1040328 香港からフェリーで1時間、広州からでも高速バス(えらく乗り心地がいいらしいです)で2時間半と交通至便なことも手伝って、毎週末ともなると、これらの地から中国人が大挙押しかけてきます。実際、週末にホテルの予約を取るのはけっこう難儀します。マカオのフェリーターミナルは芋を洗うような混雑ぶりで、各ホテルに宿泊客のためのシャトルバス乗り場まで行くのも大変です。

昔、ギャンブル好きの日本人から「マカオは危険だし、汚らしくて……」という話を聞いたことがあります。その当時のことを知らない私は、行くたびに、新しいカジノホテルが増えているマカオに、日本人もこれからどんどん足を運ぶのではないかと予想しています。

Daishoul

マカオのギャンブルで人気があるのは、なんといっても「大小(Sic Bo)」と「バカラ」です。バカラはどこのカジノにもありますが、大小のほうは、ここでしか楽しめないといっても過言ではありません。3つのサイコロを用いてその目の合計数字を当てる、ごく単純なゲームなのですが、ルーレット同様、その当て方がいろいろあります。文字どおり、大(11~17)か小(4~10)かを当てる(1のゾロ目=3と6のゾロ目=18はディーラー=カジノ側の総取り)ものから、出た目の合計、その組み合わせなど、難易度によって配当も違ってきます(2倍~181倍)。

家人など、このゲームにすっかりハマっており、私もその影響でファンになってしまいました。マカオのカジノにはどこも皆、この「大小」のテーブルが数多く並んでおり、大変な人が参加しています。主に広東語が飛び交っているのですが、だれもが熱くなっていますから、そのうるさいこと、うるさいこと。例によってマナーがあまりよくないので、テーブルではなくマシンの「大小」で楽しむ人も少なくありません。

それにしても、カジノに遊びに来ている中国人のファッションはここ2、3年の間にすっかり様変わり。本土から来ているのか、香港・台湾あたりから来ているのか、にわかに判別できなくなりました。それだけでも、中国本土の経済の発展ぶりがわかろうというものです。

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