朝日新聞で連載コラムがスタート

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 新しい年度がスタートしました。世の中なんとなく、リセット気分も感じられますが、それは学生さんとか新入社員とか、ごく一部の人たちのことでしょう。今週月曜日(3月30日)からはテレビやラジオの番組も様変わりしているようですが、テレビなどそうそう観ることもない私にとってはほとんど無関係といえます。

 今週の金曜日(3日)から朝日新聞で「週刊首都圏」というページが始まります。東京版とか横浜版とかいうのはこれまでもありましたが、そうした枠を取っ払った「首都圏」という大きな切り口で、毎回さまざまなテーマを取り上げるのだそうです。その一角に連載のコラムを受け持つことになりました。タイトルは「街魅(まちみ)シュラン」といいます。毎回、首都圏の都市(東京なら区)を一つずつ取り上げ、“都市生態学”の見地から鑑定するというもので、第1回は「相模原市」です。

 一昨年、その全国版といってもいい『都市の通信簿』という本を上梓した(草思社)のですが、反響はいまイチでした、著者としては、熱心に取材もしたし、切り口もユニークだから、けっこういい線行くのではないかと秘かに期待していただけに、残念でなりません。でも、それを読んでくださった朝日の記者さんが、「では、首都圏で」というお話をもってきてくださったものですから、私としては二つ返事でお引き受けしました。
 その取材で、あちこちの街を訪れることになります。一昨日も、千葉県のある市まで行ってきたのですが、私が事前に頭の中で思い描いていたのとはまったく異なる「千葉」を感じました、詳しくは近々、朝日の紙面に書きますが、実際現地に足を運ばないと見えてこないもの、感じられないものがいくつもあります。

 この「現地主義」、私としては何を書く場合も戒めとしているのですが、「県」を扱っているうちは許されていたことが、市とか区になると、そういうわけにも行きません。今回の企画にたずさわることで、そうした部分が改めて実感でき、本当によかったと思っています。読者の皆さんにも、そんな部分を感じ取っていただきながら、ご愛読くだされば幸いです。よろしくお願いします。