病気は、ひとり治そうと思わないほうがいい

 先月末から沖縄に来ています。長男一家が早めの夏休みを取って遊びにやってきました。西海岸に点在する数多くのリゾート地のうち、ブセナテラスというところを選んで長男一家とともに2泊しました。

 胃ガンの宣告を受けてからまだ半月もたっていません。気持ちは相変わらず、不思議なくらいフラットのままです。医師の話では、「死」というものを意識させられるほど差し迫ったステージにまで達していないようなので、それが幸いしているのかもしれません。でも、時間をともに過ごす家族がいるだけでも自分は恵まれているのだということを痛感しました。

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 東シナ海に沈む夕日をバックに、私たち夫婦と長男一家とで交互に写真を撮り合ったりしたのですが、なんだか胸が熱くなってきました。病気と闘うのは自分ひとりだけじゃない、妻もいれば、同じ屋根の下に住んでいるわけではないけれども、長男の一家もいる。娘夫婦もいる、次男もいる……。そう思うと、胸の中につかえていたものがすーっと消えていきます。生まれて初めての経験です。

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