生まれて初めての砂糖作り体験

 一昨日から3日間、宮古島を旅しました。「旅」といっても、今回は個人旅行ではなく、私が以前から応援している「劇団ふるさときゃらばん」の追っかけ・応援ツアーです。だいぶ昔の話ですが、岩手県の紫波(しわ)というところまで同じような追っかけツアーに参加したことがあるのですが、今回は久しぶりでした。

 沖縄に拠点を設けたからのことなのですが、宮古島は沖縄本島とはまた異なる文化、風土があるようです。サンゴ礁に囲まれている島ですから、海岸はもうすばらしく美しいですし、何より島そのものがサンゴの化石でできているというのが驚きです。

 農業も、本島とは違い、もっぱらサトウキビ作りによって成り立っています。いまはちょうどその刈り取りの季節で、これがまたとんでもない重労働だと聞きました。畑での刈り取りを手伝うという当初の企画は結局ボツになってしまったのですが、刈り取ったサトウキビを製糖工場(といっても家内制手工業)で機械にかけて樹液を搾り取る作業のお手伝いをさせてもらいました。

L1020069  生まれて初めての経験で、大変さよりも面白さのほうが先に立ってしまったのですが、機械に通すと、茎に含まれている砂糖成分を含んだ液が搾り取られ外側のカスが排出されます。第一段階はその液をためていくのですが、それを工場の人がなめさせてくれました。なんとも甘いというか、ススキの巨大なおばけのようにしか見えないサトウキビのどこに、こんな甘い成分が隠されているのだろうかと、不思議でなりませんでした。

 不純物を取り除きながらそれを熱して、徐々にエキスを抽出していきます。最終段階でドロドロになった絞り汁を攪拌しながら乾燥させると、それが茶色をした砂糖の塊に変わっていくのです。それをひと口いただいたのですが、うまいことうまいこと! 「添加物も何も入っていないから、これはいくら食べても太りませんよ」という工場の方も話していました。ふだんだったら考えられないくらいの量を食べたのですが、胸焼けひとつしません。やはり天然自然のものだからなのでしょう。
 以前もこのブログに書きましたが、タバコや砂糖など、体にはあまりよくないといわれているものでも、天然自然であればまだ救いはあるようです。

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