沖縄の大動脈・国道58号線

L1010972  高速道路で沖縄本島最大の観光スポットのひとつ「美(ちゅら)ら海水族館」に行ってきました。ギネスブックにも認定された世界一という水槽の迫力はハンパではありません。深さも建物でいえば3フロアー分に匹敵しますから、上から見ても横から見ても下から見ても大きいのなんの。真上から見るコースは予約をしないとかなわないそうで、今回はあきらめましたが、これは次回のお楽しみということで。

 すぐ近くにある今帰仁(なきじん)城跡にも足を伸ばしました。高原(といっても標高は100メートルにも満たないでしょう)の上にえんえん続く城壁を見ると、その当時(13世紀初めごろといわれる)としては大変な事業だったことが想像されます。内地の城とはまったく異なり、天守閣があったわけでもありません。しかし、その城を中心に大きな集落があったわけで、琉球王国の力が並々ならぬものであったことはよくわかります。
 その帰り道に通ったのが沖縄の大動脈・国道58号線。片側2~3車線(ときには4車線)の、それはそれは立派で走りやすい道路で、ほとんどアメリカの感じがします。東シナ海に沿って走る道で、交通量も首都圏のようにベラボウに多いわけではないので、快適そのもの。沖縄の人々の感性が鷹揚なのは、こういうところをいつも走っているからだろうなと、納得させられます。

南に下っていくにつれ、それまで小高い丘が続いていた陸側が突然平地、それもえらく広々としたエリアに変わってきます。ただ、道路との間は厳重なフェンスで隔てられており、そこが米軍基地(嘉手納)であるとわかります。走っても走ってもフェンスは続き、基地の大きさは想像を絶するものがあります。
いったんはそれが途切れるものの、またしばらくすると今度は普天間の基地、さらに南に下ると、海側に牧港(まちなと)の軍港。沖縄の人々は好むと好まざるとにかかわらず、いまなお「戦争」と隣り合わせで生きていることを改めて感じました。

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