滞在型リゾート──何もせずに過ごすことの魅力

 いまマレーシアのペナンというところにいます。ペナンはマレー半島の西側にあるビーチリゾートとして知られ、ここから車で2時間も走ればタイとの国境だとか。最近、日本人旅行客がけっこう目立つランカウイやヨーロッパの人たちに人気のあるプーケットなどに比べるとやや地味ですが、それでも大きなホテルがいくつかあります。

 26日にシンガポール入りし、翌日・翌々日と2日間をクアラルンプールで過ごした私たちがペナンに入ったのは昨29日。明後日まで3泊の予定ですが、日本人がいちばん不得意だといわれる「滞在型リゾート」なるものを体験しようということでやってきました。実際、昨日もホテルに付随するプライベートビーチを歩いてみたのですが、何日間も泊まっているように思える欧米人の姿が目につきました。分厚い本(多くは小説)を貸し出すサービスまであるようです。

L1010717  日がな1日海岸やプールサイドに寝そべりながら過ごしたり、マリンスポーツを楽しんだりし、夜はゆっくり食事やお酒を楽しむ、あるいはホテルの外に出てブラブラする──そんな過ごし方をするのでしょう。実際、海岸べりに立つホテルの近くには夜になると屋台がびっしり並び(その数はハンパではありません)、多くの人でにぎわっていました。

私も生まれて初めてそういう時間の過ごし方をしたのですが、これはこれでけっこう心地よいものです。なんと、エステも体験してしまったのですが、体が“ゆるむ”というのはまさしくこういうことなんだと実感できました。夢心地の3時間半はあっという間に過ぎてしまいましたが、人間、ときにはこういう時間も必要なのかもしれないと痛感したしだい。

 このペナンのリゾートに比べると、首都のクアラルンプールの都心エリアは活気にあふれています。ASEANのなかでもシンガポールと並んで発展いちじるしいマレーシア。それを象徴しているのが、私たちが泊まったホテルのすぐ近くに建つツインタワービルでした。空に向けてそそり立つ2本の高層ビル全体がライトアップされ、まるで大宇宙船といった風にさえ見え、強烈なインパクトがあります。

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