恥ずかしー! 「消えた」デジカメのありかは?

2017年11月7日
寝ている間に船はドイツとチェコとの国境の町パッサウに到着。今日はチェックアウトの日です。部屋を空っぽにして船から降り、バスで旧市街に向かいます。パッサウも2度目の訪問です。

ところが、降りる直前、デジカメがないことに気がつきました。あわててバッグの中、ブルゾンのポケットと、裏返したり逆さにしたりしてみたのですが、見つかりません。添乗員さんにお願いして、私ひとりだけ乗せて、バスの運転手さんに引き返してもらいました。船にはもう乗りませんから、置き忘れていたりすると大変なことになってしまいます。船に戻って部屋の中や朝食を食べたレストランなど、あちこち探したのですが、どこにも見当たりません。

デジカメの撮影データは幸い、持参のノートPCに昨夜落とし込んでおいたので大丈夫。ただ、これも、旅に出るとブログをアップするのが遅れ遅れになってしまうので、家人から「撮ったその日のうちに写真をチェックすれば、少しでも書いておこうっていう気持ちになれるでしょ!」と檄を飛ばされていたおかげです。今回の旅では、毎晩、その日の撮影データを移していました。

それはそれとして、写真を撮るのがスマホだけというのは、いささか心もとありませんで。でも、仕方ないとあきらめ、バスでパッサウまで引き返しもらうと、ちょうどほかの方々が市内観光を終えて戻ってくるところでした。家人に「なかったよ……」と答えると、「バスの中、もう一回探してみたら」というので、座席の下を見てみました。すると、なんと、私がすわっていた一つ後ろの座席の下に転がっているではありませんか! 船に戻る前に見たときはなかったのに……。先ほど船まで引き返すために移動している間に前・後ろと転がっていたのですね。……まあ、とりあえずあってよかった! これからは、こういう笑えないトラブルがだんだん増えてきそうな予感がします。

!cid_087b49a9-ba1b-4c78-afdc-be5aec8a6982@apcprd04_prod_outlook3つの川(ドナウ川、イン川、イルツ川)に囲まれているパッサウ。市内にいくつも建つ教会もさることながら、いちばん印象に残ったのは初めて訪れたときも目にしましたが、小ぶりながらも存在感のある時計塔が目を引くのが市庁舎です。その外壁に、童謡『背比べ』の歌にある「柱の傷」に似た目盛りが刻まれています。この町は毎年のように洪水が起こるため、大きな洪水があった年の数字と、そのときの浸水水位が記されているのです。いちばん最近の洪水は2013年6月で、そのときの水位(史上2位だったとか)ももちろん記されていました。このときは市庁舎の1階部分が完全に水没したといいます。似たようなものは熊野本宮を訪れたときにも見ましたが、実際その前に立ってみると、そのすさまじさが想像できます。

 

さて、パッサウからは、ミュンヘン国際空港の近くにあるフライジング(Freising)という古い町へ移動。この町のこともまったく知りませんでしたが、味わい深いところでした。教会以外に見るべきものはさほどないものの、まずランチのおいしかったこと。それと、レストランがある建物入り口のパン屋さんで見つけたドイツパン。ドイツではどこのパンもおいしいのですが、この町の店で買ったのは特別。日本にいても買えるのなら、ずっとヒイキにしたいほどです。

町のあちこちにクマのオブジェがあるのが印象的でした。フライジングからバスでミュンヘン中央駅近くのホテルに移動。明日はいよいよ帰国です。

DSC04612  DSC04614