2016年12月11日
延期に次ぐ延期、2月に行くはずだったのがとうとうここまで延びてしまった香港・マカオの旅。ようやく実現しました。マイレージの特典航空券を利用しての旅なので、いくらでも変更が許されるからですが、行きは羽田から、でも帰りは成田という行程になってしまいました。
マカオはいま過渡期に差しかかっているのかもしれません。習近平政権の「腐敗根絶政策」の影響で、かつてマカオのカジノをにぎわせていた怪しげなお金持ちの姿がすっかり減ってしまったからです。そのため、ハイローラーのエリアは閑散としており、普通のエリアも一時ほどのにぎやかさはありません。ここ1年でオープンしたカジノホテルも、当初よりテーブルの数、マシンの数を減らされたせいでしょうか、カジノ内の空間もゆったりした感じで、場所の移動も楽々です。
それはそれとして、たまには街中にもということで、今日は下町に繰り出してみました。目標は格安フカヒレ料理。新馬路の西側にある長さ約200メートルほどの通り=福隆新街には、赤い格子窓が特徴の長屋に似た建物がズラッと並んでいます。かつては歓楽街だったようで、いまはレストランやお土産店、安い旅館がに気を並べています。その一角にある「添發碗仔翅美食」が目的地でした。
タクシーを降りた真ん前が別のフカヒレの店で、まるで魅入られるようにその店に入ってしまいました。ただ、ここはここでとてもおいしく、しかもメチャ安。店主は1500円くらいのメニューをすすめるのですが、どう考えても量が多すぎる感じがしたので、それより2レベルほど下のもの(900円ほど)にしました。でも、それで正解。お腹いっぱいになりました。食べ終わったあと、近くを歩き始めると、目的地だった店が。大変な行列ができていましたが、こちらは次の機会にということであきらめました。
そこから2分ほどのところに缶詰屋さんがありました。看板はすべてポルトガル語なのですが、何を売っているかはひと目でわかります。昔風のゴチャゴチャした造りとは逆の、いかにもいま風の店がまえ。商品棚、また陳列台もとにかく魚の缶詰がビッシリ。どれをとっても、きれいな色と絵のパッケージです。イワシ、サバの水煮、オリーブオイル漬け、サケの水煮が大半を占めていました。値段も400円足らずのものから、高くても600円ほど。デザインの面白そうなものを中心に10缶ほど選んで買いました。
この店、実はポルトガルの首都リスボンにある缶詰専門店「Loja das Conservas」がアジアに初めてオープンさせたものだそうで、1853年創設のANICP(ポルトガル魚類缶詰製造業組合)によるアンテナショップ。ポルトガル各地のメーカー19社が製造した300種ほどの缶詰を取り扱っているそうです。パリとウィーンの食品スーパーにもコーナーがあって、大変な人気なのだとか。それが初めてアジアに出店したわけですが、けっこう客が入っていました。