十両・宇良の相撲に感動

2017年1月11日

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昨年9月以来の大相撲観戦です。土俵までの距離がわずか6、7メートルと、とてもいい席で観られ、まずそれだけで感動。そこへまた、別の感動が加わりました。十両東3枚目の宇良です。

 

関西学院大出身で、昨年の春場所、幕下付け出しでデビュー、夏場所(5月)に十両に昇進しまだ1年足らずですが、学生相撲のときから「居反(いぞ)り」が得意なユニークな力士と知られていたとのこと。身長173センチ、体重128キロと体は小さいのですが、俊敏さと体の柔らかさは、いまの関取の中ではナンバーワンではないでしょうか。

 

この日の相手は東筆頭の豊響。丁々発止の攻め合い・守り合いが続き、巨漢の豊響(185センチ・184キロ)に上からのしかかられるように土俵際まで寄られ、もうダメかと思いました。ところが、体を思い切り沈めたところから、バネのようにしならせながら上体を起こし、そこから逆攻勢に。最後は「わたしこみ」で豊響を土俵下に沈めました。体の柔らかさには定評のある宇良ですが、今日はその真骨頂が出た感じで、客も皆大喜び。小兵が大きな力士に勝つ面白さを堪能させてもらいました。こういうことがあるので、大相撲は楽しいのです!

 

なお、私が個人的に応援している尾車部屋の関取(十両の天風、幕内の豪風と嘉風)3人は、今日は全員負け。残念でした。あと、御嶽海は結びの一番で横綱・鶴竜を圧倒。強かったですよ。いつにも増して目立った外国人の観客(私の席のすぐ前も黒人の女性でした)も、今日はめいっぱい楽しめたのではないでしょうか。