2016年5月27日
朝はサーキュラーキーの西側にあるロックス一帯を歩いてみました。イギリス人が最初に上陸した場所だそうです。古いレンガ作りの建物が多く、目の前に架かるハーバーブリッジが一段と大きく見えました。ホテルで食べた昨日の朝食が値段(42ドル×2)とまるで見合っていないので、今日は外でと思っていたら、1軒、おいしそうな店を見つけました。そこで、ツナサラダ、バナナパンケーキ+カナディアンベーコン、コーヒー、カプチーノを注文。これでしめて29・5ドル。十分に満足です。オーストラリアの食事は総じて薄味に仕立ててある印象がします。
北のほうに向けてさらに歩くと、坂の上り下りが多いことに気がつきました。古い教会のすぐ隣が高層ビルだったり。それが中心街の特徴なのですが、といって不調和な感じはしません。
一度ホテルまで戻り、ひと休みしてまた植物園に。海沿いの道をオペラ劇場方向にぶらぶら歩いていくと、美しいフォルムのオペラ劇場がどんどん間近に迫ってきます。ロケーションのせいもありますが、風が強く、写真を撮るのも大変。
今夜から始まる「VIVID SIDNEY」の最終準備も着々と進んでいるようです。植物園も今年から会場になるらしく、1万個のLEDライトで作ったトンネルのようなものができています。明後日の夜、見るのが楽しみになってきました。
埠頭のすぐ横にあるオペラ劇場の付属施設とおぼしき巨大なカフェの先にさらにいくつもの店が並んでいたので、その中の1軒に入りしばし休憩。アペロール・スピリッツ、ラズベリー風味のヴァージンモヒートを飲みました。帰りも植物園の中を抜け、総督公邸の横を通ってホテルに。
今夜は「スーパーラグビー」の観戦なので、その準備をしてサーキュラーキーのバス停まで歩いていきます。サポーターと思しき服装のお年寄り3カップルがいたので、勝手に“あたり”をつけ、6人が乗り込んだバスに。目的地のムアパークに着くと、広大な敷地に大きなスタジアムが2つ、さらにシネコンや劇場もあるようでした。今夜はクリケットもビッグゲームがあるらしく、あたりはごった返しています。
ラグビー専用のAlliantzスタジアムは4万5千人収容。中に入ると、私たちの座席は前から7列目、しかもほぼハーフウェーラインのところ。ただ、試合が始まって気がついたのですが、あまり前のほう、しかもグラウンド上とさして変わらない高さで見ても、全体の様子はつかみにくいときがあります。
試合はオーストラリア・カンファレンスの1位・「ワラターズ」(シドニーが本拠地。チーム名は「赤い花」の意)とニュージーランド・カンファレンスの1位・「チーフス」(ともに今日時点で)どうしの対戦。さすがハイレベルです。「チーフス」のジャージはえらく派手で、黒地にタトゥーを思わせるような幾何学模様が胸の上とおへその上あたりに染め抜かれています。
「ワラターズ」のキャプテン7番(マイケル・フーパー)、ウィング(イズラエル・フォラウ)など、W杯でおなじみの顔がいくつも見えます。「チーフス」のキッカーを務めるダミアン・マッケンジーが蹴る前に見せるルーティンで、最後に浮かべる不敵な笑いが大ウケしていました。
試合は45対25で「ワラターズ」の勝ち。終了後はおそらく主催者が用意していると思われる無料のシャトルバスでホテル近くの停留所まで戻りました。このシャトルは、試合の入場券を持っている人はだれでも無料。さすが、ラグビーの先進国!