“世界一ぜいたく”なキリン

2016年5月26日
時差がないというのは本当に楽です。朝も普通に目が覚めました。タバコを吸うために1階まで降り、外に出ると、ちょっと肌寒い感じがします。いつ雨が降り出してもおかしくない、どんよちとした曇り空。今日は動物園に行く予定をしているのに、大丈夫だろうかと心配になりました。

朝食を済ませ、サーキュラーキーまで。タロンガ動物園は私たちが泊まっているホテルの、海をはさんだ向かい側にあります。船で行くことはわかっているのですが、今日はあとの行動を考え、パスを買いました。「opal」というカードで、1枚20オーストラリアドル。これで乗り放題なので回数にもよりますが得ですし、何より乗るたびにチケットを買う手間が省けます。

dsc_0104どんより曇っていた空がとうとう泣き出したようです。大きなフェリーに乗って10分少々で到着。桟橋を降りたところにバスが待っていて、動物園の門まで行けます。今年で開園100周年というタロンガ動物園。雨にもかかわらず、小学生・中学生など、子どもの集団がたくさん来ていました。

ここのキリンは素晴らしいロケーションのところに4頭います。しかも、バックに世界遺産のオペラハウスとハーバーブリッジがあるのです。アメリカ西海岸サンタバーバラのキリンも太平洋がバックでしたが、ここは海だけでなく素晴らしい眺めが背景。高層ビルもタワーも見える動物園というのは世界でもそうはないでしょう。こんないい場所で飼われているのをほかの動物園のキリンが知れば、さぞかしうらやましく思うにちがいありません。

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チンパンジーもゴリラものびのびしていましたし、3頭の家族でゾウが水浴び・泥浴びまでしている場面にも遭遇。アフリカのサファリで目にして以来のことで、とてもうれしくなりました。こんなことが可能なつくりになっている動物園は初めての経験です。

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帰るころには雨もすっかりあがっていました。動物園から市内に戻るフェリー埠頭まで行くバスの待ち時間が長かったので、路線バスで市内中心部まで行くことに。ハーバーブリッジを渡り、ワインヤード(Wynyard)というところまで30分もかからずに着きました。そこからぶらぶら歩いてピットストリートの路上モールまで。この一帯はユニクロ、H&M、ZARA、FOREVER 21など、若者向けの店が軒を連ねています。

dsc_0196ランチをと、老舗のデパート=デイビッド・ジョーンズ(David Jones) の地下食品売り場へ。イートインの店がいくつかあり、その一つで食べました。昨日のフードコートとは一変、大人というか、引退したお年寄りというか、そういう人たちにフィットしていそうな感じです。値段も地上店とさして変わらず、しかもレベルは上。私が注文したフィッシュ&チップスも、フィッシュが、食べやすいように、あるいは油が中までくまなくまわるようにするためか、3、4片に小分けしてあり、イギリスとはずいぶん違います。味もそのせいか繊細な感じでした。

地上に上がったところにハイドパークという大きな公園があったので、そこに行ってみました。もともとは競馬場だったところを公園にしたようで、美しい噴水や教会ともマッチしていたのが印象的です。

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