月別アーカイブ: 2015年10月
「トラベルイズトラブル」は私たちの合言葉
2015年10月4日
夕方までフリーでしたが、体調がパーフェクトではないので、あちこち動き回るわけにもいきません。ただ、私たちのホテルの近くにずっと気になっている建物がありました。いかにも歴史を感じさせるヴィクトリア調のゴシック様式で、たぶんホテルではないかと予想はしていたのですが、入口まで行ってみると、やはりホテル(ルネッサンス・ロンドン)だとわかりました。
外の光がやわらかく入ってくるガラス張りの天井と優雅な内装をほどこしたロビーにはハイグレードな雰囲気がただよっていますが、アフタヌーンティーくらいならと思い、コーヒーラウンジに入ってみました。隅のほうでハープなんぞが演奏されているのもおしゃれです。アフタヌーンティーは、味も、またスタッフの応対も予想以上に素晴らしく、ゆっくりした時間を過ごせました。
タクシーでヒースロー空港まで行き、19時35分発のANA便を待ちます。羽田行きなので、帰ってからは楽でしょう。最後の1週間は忌まわしい日々が続きましたが、これも経験。「トラベルイズトラブル」と、いつも私たち夫婦で口にし合っているワケのわからないフレーズを思い出しながら、飛行機に乗りました。でも、2年後の夏、またロンドンに来るのです。そう、世界陸上です。そのときまでとりあえずGOOD BYE, LONDON!
それでも、中学時代の友人に会えたのは最高!
2015年10月3日
お昼前、医師から電話が入りました。昨夜から今朝までの様子を話すと、「そうですか。残念ですがあきらめていただくしかありませんね」と。すぐ、Tくんに電話を入れ、試合後ホテル近くのユーストン駅で会おうということに。とりあえずは安心したものの、なんとも無念です。
試合は結局テレビ観戦となってしまいましたが、皮肉なことに、これがまた素晴らしいゲームでした。サモアは日本よりランクは上ですし、これまでパシフィックネーションズカップなどで何度も苦杯をなめさせられている相手。今回も、油断はできません。そのサモア相手に日本は素晴らしいゲームを展開、終始圧倒していました。ナマで観戦できたら喜びも一段と大きかったでしょうが、うーーん!!
試合が終わるとすぐ、昨日指示された採血を受けるため、タクシーで指定の検査施設まで行きました。信じられないほど明るい雰囲気のところで、あらかじめ知らされていなければ、まさか血液検査をしてもらうところだとはだれも思わないでしょう。検査自体は日本と同じ。ただ、患者をリラックスさせるという意味では、これ以上の施設に出会ったことはありません。それくらい素晴らしいところでした。
留守中、Tくんから家人に、試合が終わりいまからそちらに向かうのでユーストンの駅に着くのは5時半ごろになりそうだという連絡があったそうで、それに合わせて駅に向かいました。家人もホテルから移動し、コンコースでドッキング。改札口からどっと出てくる人ごみに目を凝らすと、娘さんのご主人と2人で歩いてくる姿が。およそ5、6年ぶりの再会です。日本が勝ったあとですから2人とも満面の笑顔を見せています。Tくんは中学・高校時代にラグビー部だったので、よけいでしょう。駅の構内で写真を撮ったりしながら喜び合って別れました。異国の地、しかもそうしたシチュエーションのもとで旧友に再会できるなんて、そうそうあることではありません。

今日は最後の夕食。なぜか、日本メシが食べたくなり、ネットで探してみると、ホテルからほど近いところに、純粋日本メシではないもののそれっぽいメニューもそろえているアジア系の店があるのを発見、そちらに行ってみました。残念会でしたが、味がまずまずだったのが救い。「ちょっと過ぎた長旅だったのかも」と反省しましたが、この先、旅のスタイルが変わるかもしれませんね。
トホホ、残念ながらサモア戦の観戦はNG
2015年10月2日
今日は自分でもかなりよくなったという感じがします。痛みもほとんど消え、何より熱が下がってきたので体も楽になりました。昼ごろホテルの前まで出ると、タクシーの車体の絵柄があまりにユニークなので、写真を撮ったりするくらい気持ちに余裕も出てきた感じです。
お昼ごろ、昨日いわれたとおり、ランチを食べにピカデリーサーカス近くの中華街まで出かけてみました。久しぶりにまっとうな食事を口にすることができ、ホッとしました。ところが、ホテルに戻ると熱がぶり返し、またまたベッドでぐったりとなってしまったのです。
夕方5時ごろ、医師が来てくださいました。「昼間、外に出てみたんですが、また熱が出てきて……」と話すと、「そうですか……。明日は正直、難しそうですね」とのこと。「ただ、念のため、明日の朝まで様子を見て、最終判断しましょう。10時ごろお電話します」とも。
昨日の血液検査の結果は、帯状疱疹に間違いないということです。「ただ、かなりの熱が出ているので、別の血液検査も受けてください。イギリスは世界中からさまざまな民族が出入りしている国なので、原因不明の発熱が何によるものなのかをきちんと特定する必要があるんです」とも。たしかに、西アフリカからやってきた人からデング熱やエボラ出血熱をどこかで移されていないとは限りませんからね。「明日の夕方4時、ここに行って検査を受けてください。時間はかかりません。結果がわかるのは帰国されてからになると思いますので、メールでお送りします」とのことです。
はたしてサモア戦は観に行けるのか……
2015年10月1日
昨夜は熱で、途中何度も目が覚めてしまいました。なんと39度3分もあったのにはびっくり。全身汗びっしょりで、2回も着替えました。そのかわり、痛みのほうはウソのように収まりました。
それにしても気になるのは、10月3日の日本vsサモアの試合です。スタジアムがあるのは、ロンドンから地下鉄と電車を乗り継いで30~40分ほどのミルトン・キーンズという町。しかも、この試合、中学時代の友人Tくんが、ロンドン郊外に住む娘さん夫婦のところに泊まりながら日本から観戦に来ていることがわかっていました。そこで、試合の前、娘さんのお宅にお邪魔し、スタジアムまで一緒に行こうという話になっていたのです。
ところが昨夕、医師から、乳幼児がいるところには行かないようにとクギを差されたものですから、生まれて間もないお子さんがいる娘さん夫婦の家に行くのはあきらめざるを得ません。ならば、せめて試合後にでもスタジアムの近くで会って食事をという話になりました。しかし、医師の話では、まず熱が完全に下がることが絶対条件だといいます。なにせ、39度以上もあったのですから、私も気が気ではなく、一刻も早く熱が下がるのを願うだけです。
朝になっても朦朧としており、朝食はパス。日中も熱のために体が動かず、ベッドメイキングや掃除もお断わりし、夕方までずっと休んでいました。しかし、こういう場合、家人がずっとそばにいてくれるのはありがたかったです。病人になると、ふだんはえらそうなことをいっていても、やはり心細くなるもの。日本から遠く離れた旅先となればなおさらでしょう。とりあえず、こうしてくれ、あれを頼むといえる相手がいて、しかもそれをこなしてくれるのですから、ホント助かります。
夕方、医師が来られました。この日は検査のため血液を採られました。様子を聞きながら、「3日の試合ですけど、観に行けますか?」というこちらの質問には、「もう1日様子を見ましょう。とりあえず。明日の昼間、体を慣らす意味でちょっと外出してみてください。ランチついでといった感じですかね。その結果をしだいで」との返事。なんとか試合を観させてあげたいという気持ちが伝わってきてありがたく思いました。「熱がどこまで下がるかにかかっていますので」。サモア戦まであと2日。どうやら明日が天王山といった感じになってきました。
今日も外に出るのはとても無理そうだったので、昼も夜も、家人がホテル近くのスーパーやデリで買ってきてくれたものを食べて済ませました。もう、正真正銘の病人です。












