秋田で温泉+お勉強━「北前船フォーラム」①

●17日から秋田に来ています。目的は、2年1カ月ぶりの開催となった「北前船寄港地フォーラム(第30回)」。16日遅くの地震で東北新幹線がストップし、急遽飛行機に変更したりレンタカーを手配したり。フォーラム前日に大好きな夏瀬温泉「都わすれ」の宿泊を組み込んでいたので必死です(笑)。

●秋田はまだまだ寒く、山の奥にある「都わすれ」ともなると最高気温も4〜5℃。でも、部屋付きの露天風呂が、5〜6人がいっぺんに入れそうな湯舟にリニューアルされており、ついついお湯と戯れてしまいました。

●18日の昼食は、秋田市随一の飲食街・川反[かわばた]の一角にある老舗の料亭「濱乃家」で名物のきりたんぽを。夕方からは前夜祭。コロナ対策のため、これまでのフォーラムと違い飲食は一切なし。それで2時間半という長丁場ですから、運営側もさそがし苦労されたことでしょう。もっとも、そのおかけで山形県の酒田芸者の踊り、秋田民謡、島根県の石見[いわみ]神楽といった、ふだんあまり縁のないエンタテインメントを楽しめました。

●350年前に始まった西回り航路を利用した北前船。帆が一本の和船で大坂(当時)から瀬戸内海、日本海を蝦夷地の松前まで走り抜けたのですが、途中、いくつもの港に立ち寄りました。寄港地以外にも潮待ち、風待ちのために停泊した港を含めるとその数は200近く。船乗りたちも各港で、その土地土地の歌、踊りに触れ、旅の疲れを癒やしたにちがいありません。(2022/3/19)