ホテルの近くを流れる川で水泳にはびっくり

2015年8月25日

L1030509世界陸上の観戦も今回で6回目。2005年のヘルシンキが最初ですから早いもので10年になります。朝9時10分・羽田発のANA便で北京に出発しました。北京は今年の5月に行ったので私は2回目、家人は初めてです。5月も8月も、PM2・5の心配は無用。ただ、今回はかなり暑いのではないか、心配はそれだけです。

北京国際空港には4時間で到着。空港からは道路の渋滞を避け、地下鉄でホテルまで行くことにしました。高校時代の友人で、ついこの3月までこちらで日本企業の中国現地法人社長を務めていたYくんが教えてくれた崑崙飯店です。空港からも遠くなく、世界陸上がおこなわれる「国家体育場」(=「鳥の巣」)もわりと近いので、ここに決めました。機場線と10号線を乗り継ぎ亮馬橋駅までは1時間足らずでしたが、駅から地上に出るのがややこしく、ホテルもすぐにそれとはわかりにくかったためもたついてしまいました。4つ星ですが、日本人のビジネスマンには好評のようです。周辺に日本企業の現地法人や支店・営業所が多くあるからでしょう。


L1030512北京にしては珍しく緑の多い場所、しかも川沿いに立っているホテルで、私たちの部屋の窓からもそうした風景が見えます。夜までたっぷり時間があるので、さっそく周辺を散策してみました。夏休み期間とはいえ、今日はウイークデー。でも、泳いでいる人や釣り糸を垂れている人がけっこういます。「水深危険 禁止遊泳 垂釣 滑氷」と書かれた掲示板が立っているのにです。よく見ると、リタイアした男性ばかり。中国人の行動の一端が垣間見えるような気がしました。

L1030517川の向こう側にはオランダ、デンマーク、スイス、タンザニア、イラン、アルゼンチン、メキシコ、ナイジェリアなどの大使館やシェラトンホテル、道路の向かい側には日本始め内外の大企業が入っている大きなオフィスビルやウエスティン、ケンピンスキー、ヒルトン、フォーシーズンズといった5つ星のホテルもあり、場所的には安全なのでしょう。ただ、東京の大使館密集エリアのようなあか抜けた雰囲気はまったくありません。真っ昼間から川で泳ぎや釣りを楽しんでいる人がいるのですからね。

6時過ぎ、5月に来たときもお世話になった中国人ビジネスマンJさんがロビーまで迎えに来てくださいました。車に乗り、近くの「鼎泰豊」北京支店に。名物の小籠包や鶏スープ、炒飯(どれも皆、台北の本店よりレベルは上かも)をいただき、そのあと、故宮の北西に位置する北海公園を散策しました。5月のときと同様、多くの人でにぎわっています。まして、いまは8月。街の真ん中にこれほどの池(北海)があれば、だれだって夕涼みに行きたくなるでしょう。もともとは、橋でへだてられた中海とともに宮廷の庭園でしたが、明の時代、そのさらに南側に南海が作られました。ロシアの「クレムリン」、韓国の「青瓦台【せいがだい】」と同じく、中国で「中南海」といえば、権力中枢の代名詞にもなっていますが、それはこの一帯に中国共産党中央書記処があるため。ただ、北海だけは一般市民にも開放されているというわけです。

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