2015年8月4日
午前中はサンクトペテルブルクのメインストリート=ネフスキー大通り周辺の散策。最初は、「創業は1848年。当地の上流階級のために建てられたアーケード街」(『地球の歩き方』)=パッサージュに行きました。午前中、しかもどの店も店を開けて間もないとあって、中はガラガラ。それでもかなりいい雰囲気の空間で、ゆっくり楽しめました。そのあと、近くのホテルヨーロッパでお茶をしたのですが、メニューがアイパッド風で、びっくり。
さすが、世にいう“グランドホテル”だけあって、建物はそれに恥じない風格で、玄関のドア周辺も、いずまいを正さずにはおけない威厳があります。ドアマンの顔つきもきりっとしていました。中のデザインも余裕があるというか、落ち着きに満ちており、外の喧騒を忘れさせてくれます。
1時間ほどゆっくりし、再び集合。ランチを食べに移動します。今日は、サンクトペテルブルクの貴族の屋敷を改造した店だそうです。私たちが食事をした1階はそれほどでもなかったのですが、帰りがけ、1階の玄関近くにいるガードマン風の男性が、ドアのすぐ横にある小さなプロジェクターを指差し、「これを見ていけよ」といっている様子。そこで画面に目をやると、絢爛豪華な内装の部屋が映し出されています。「2階はこうなっているんだぜ」と自慢顔を見せるガードマン。たしかに、エカテリーナ宮殿も顔負けの部屋で、なるほど、貴族のお屋敷だったことがよくわかりました。
ランチのあと、3時過ぎ出発のモスクワ行き特急に乗るため駅に急ぎました。その名もモスクワ駅。ロシアでは行き先がそのまま駅の名前になっていることが多く、私たちが着いたのも「モスクワ駅」でした。
夜7時過ぎに(モスクワの)レニングラード駅(ややこしいですね)に到着し、バスでホテルに向かいます。今回は中心部からかなり離れた場所にあるようで、ラッシュとも重なったため、1時間ほどかかりようやく到着してチェックイン。すぐに食事でしたが、これがいまイチ、いないま2の感じですかねぇ。食後すぐにホテルの敷地内にある24時間営業の店に駆け込み、バナナやらカップ麺を買いました。夜中にお腹がすいて眠れなくなっては困りますので。備えあれば憂いなしです。
ホテルの周囲は再開発が進んでいるらしく、大々的な道路工事の真っ最中。部屋の窓からどの方向を見ても、どこかしら落ち着きを欠いている様子が見て取れます。去年も同じホテルに泊まった人の話を聞くと、状況はほとんど変わっていないとのこと。中国に比べると、建築・土木の工事はゆるりとしている感じです。