3日続けて空にはガスが……これではせっかくの北京も

2015年5月28日
昨夜に続いて、朝はフロントで“セルフプリント”。何せ、スタッフの女性を起こしてあげたくらいなのですから。まあ、考えてみると、お気楽なホテルで使いやすいということですが。

 

今日は観光。ガイドをお願いした劉さんとロビーで会い、出発。空は昨日と同じく晴れなのにガスのため、遠くの景色はほとんど霞んでいます。空気が澄んでいたらどんなにきれいだろうかと思うと、なんとも惜しまれます。

 

Photo_3予定では、午前中が頤和園、午後は故宮(紫禁城)。頤和園では、そのスケールの大きさに驚きました。たかだか一人の人物(=西太后)のためにここまでやるかと思うほど、至れり尽くせりの設計と配置、しかもそのいちいちに工夫がほどこされています。たしかに、夏の宮殿という触れ込みですから、いかに暑い思いをさせないかということが大きな目的ではありますが。そのために空気がよく通り抜ける長さ100m以上の廊下を作る、途中に休憩所を設ける、西太后専用の劇場を設けるなど、清朝の権力の大きさを改めて実感させられました。

 

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Photo_6昼食は「東方餃子王」というチェーン店で水餃子。東北地方のハルピン発祥の店で、えらく人気があるようです。餃子のイメージとはほど遠い、明るく清潔感いっぱいの内装が特徴で、オープンキッチン。たかが餃子なのにとも思うのですが、そのあたりにオーナーのこだわりがありそうです。

 

メニューはバラエティーにあふれていて、チョイスはガイドさんにおまかせでしたが、すべてGOODでした。「大拉皮」という、クズ切りを太く切ったもの(冷えています)の上にジャージャー麺でよく見るひき肉の味噌炒めとキュウリが乗っかっただけのシンプルな料理ですが、絶妙の味つけ。東北地方の家庭料理だそうです。

 

続いて餃子が3皿。中身は豚肉と白菜。こちらを平らげると、さらにニラと卵焼きを詰めたものを追加でひと皿。これだけで十分お腹は満足。
「餃子湯」(餃子をゆでたときの残り汁=そば湯と同じです)というのが店内に置いてあり、これは自由に飲むことができます。ラー油とおろしニンニクを適当に入れるとおいしいスープになります。

 


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腹ごしらえを済ませ、いざ故宮(紫禁城)へ。途中、テレビでしか見たことのない「天安門広場」「人民大会堂」を見て、紫禁城の北のほうにある駐車場でクルマを降ります。入場口がある南の午門まで、アンコールワットでもお世話になったトゥクトゥクというか、「リキシャ」に乗って移動。値段は交渉のようで、このときは10元でした。

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さて紫禁城ですが、これはもう超超超特大のスケール。ヴェルサイユ宮殿の敷地(1070ヘクタール)にははるかに及ばないものの72・5ヘクタール(およそ22万坪)。9999の建物があり、南北961メートル、東西753メートル、高さ10メートルの城壁で囲まれています。見るとキリがないので、この日は、皇帝が通った中央の通路を南から北に抜ける最短コース。さほどゆっくり観てまわったわけではありませんが、それでも2時間近くかかりました。

 

夜は宿泊しているホテルのレストランでNさん一行に合流、こちら側が主催の答礼宴でした。