2015年5月1日
2007年11月、2013年2月に次いで、家人とは3回目のシンガポールです。チャンギー国際空港からタクシーでホテルへ。今回はかなり奮発、リッツ・カールトンに泊まることにしました。
ところが、です。着くやいなや、とんでもなく不愉快な経験をしてしまいました。カードキーの不具合で、部屋に入るまでに1時間以上もかかったのです。
その前兆は、3階のチェックインカウンターですでにありました。タクシーでホテルに到着、ベルボーイが出てきて荷物を運びながら「チェックインですね? お名前は」と聞きながら、カウンターの前まで案内してくれました。そこで待つこと10分。いざカウンターのところまで行き、パスポートを見せたところ、「クラブラウンジのお客様なので、32階でチェックインできますよ(してください)」と。10分も待ったのですから、そのまま手続きしてくれればよかったのにです。「気が利かないなぁ……」と思いました。
ただ、こちらも、「クラブラウンジ」ならば冷たいおしぼりでもサービスしてくれるのではないか、お茶の1杯でも飲めるのではないかと、色気を出したものですから、32階までエレベーターで上がりました。ただ、2席しかないカウンター前のイスには先客が。そのまますぐ奥にあるラウンジに案内され、「何かお飲みになりますか」と聞かれたので、当方はビール、家人はアップルジュースを。
のどをうるおしながら待つこと10分、係員がテーブルのところまでやってきてキーを渡してくれました。チェックインの用紙にサインすればいいだけだったので、そのまま30階に。3005号室のドアをカードキーで開けようとしたのですが、もらった3枚とも作動しないのです。
たまたま廊下を通りかかった従業員に、「キーが作動しない」といってカードを渡しました。その彼が3枚すべてトライしてみたのですが、やはりダメでした。彼の持っていたカードでとりあえず部屋の中に入ることはできました。彼は最初、「ここにいらしてください。キーを直させて、お持ちしますので」といってくれたのですが、たまたま、予約していたはずのマリーナビユーの部屋でなかったこともあり、ついでに部屋も替えてもらおうと、その申し出を断わり、荷物を持って再び32階まで上がりました。ここまででさらに20分が経過。
32階のクラブのデスクにいたスタッフに、「作動しない」といってカードキーを渡しました。そして、「予約した部屋と違うので、変更を」とも。すると、「いえ、マリーナビューのご予約は頂戴しておりません。もしご希望なら、1泊だけ、スイートが空いていますが、どうされますか」とのこと。しかし、途中で部屋を替わるのも面倒なので、それは辞退しました。
キーを受け取り、再び30階へ。ところが、またそのキーが作動しないのです。エレベーター近くにあった電話から「3005号室のキーが作動しない。これで2回目ですよ! 至急なんとかしてください」と告げると、「わかりました。しばらくお待ちください」と。しかし、5分待ってもだれも姿をあらわしません。しびれを切らし、32階まで上がり、「キーが作動しない」旨を告げると、すぐ直してくれました。
「ホテルに到着してからすでに1時間が経っている。まだ部屋に入れない。どうなってるのですか、このホテルは!?」とひと言苦情もいい添えました。30階まで降りて部屋の前まで行くと、さっきの電話に対応したと思われる従業員がようやく、新しいカードキーを持ってきたのですが、32階で直してもらっていたので、お引き取り願いました。ただ、部屋に入るのに1時間とは! もう信じられません。
とりあえず荷ほどきをし、ノートPCをチェックしたあと、気分直しにと、歩いて10分ほどのところにある、マリーナベイサンズへ行きました。ちょっとギャンブルでもと思ったのですが、マカオに比べマシンがどれも古いタイプでいまイチの感があります。それと、人が多いせいか、なんとも狭苦しいこと。2年前、初めて行ったときはそれほど感じなかったのですが……。カジノの一角で軽い夕食を済ませ、10時過ぎにホテルに戻りました。もちろん、こんなツキのない日ですから、負けましたよ。