2014年12月30日
初日と2日目(昨日)の夕食を、あまりの短時間で、しかも大量に食べすぎてしまった報いか、家人が昨日・今日と朝食をパスしました。昨日はマカオのシェラトンですからともかくとしても、せっかくの香港、しかも長男一家にとっては初めてだというので、インターコンティネンタルホテルに泊まったのに、なんとも残念なことです。
初めて口にしたとききほどの興奮・感動とまでは行かないものの、相変わらずこのホテルの朝食は出色。スクィーズしたてのオレンジジュースはよほどの自慢らしく、ウエイターは何度もすすめてきます。洋食系も中華系も素晴らしく、近ごろは韓国系も充実。もちろん、和食系も豊かな品ぞろえです。それをパスとは……。さぞかし悔しかったことでしょう。
今日は長男一家と家人の妹はディズニーランドへ。私たちは香港島の南側にあるスタンレー(赤柱)まで行ってきました。九龍と香港島北側の沿岸部はあちこち行っているのですが、南側は初めて。
中環(セントラル)駅前のバスターミナルから路線バスで行きます。行き先は英語で「Stanley Prison」とありますが広東語にすると「赤柱監獄」なので一瞬ドキっとさせられます。ヴィクトリアピークのある山を越えて行くのですが、道幅がとても狭く、バスがすれ違うときは大変。しかも工事による片側交互通行や渋滞が重なり、ふだんなら30分で行けるのが、今日は50分ほどかかりました。
しかし、着いてみれば、これまで知っていた香港とはまったく違う空間で、楽しかったです。ヨーロッパのクラシックなリゾートといった趣で、ここが香港かと思ってしまいました。それかあらぬか、青い目の外国人観光客が多く、まわりの風景、雰囲気にも実によくなじんでいます。海岸沿いに並ぶ飲食店のすぐ裏側=陸地側に、こちらはいかにも昔の香港っぽい商店街があり、外国人の客でびっしり。安手の衣料品店やお土産物屋はともかく、骨董品店などは多くの客でひしめいていました。
帰りはそのさらに裏側にあるターミナルから再びバス。路線が違ったせいか、こんどは渋滞もなく、すんなり中環まで戻れました。
夕方は地下鉄で香港島の金鐘(Admilarty)の飲茶レストラン「名都酒家」。ただし、時間を過ぎてしまっており、ワゴン式の飲茶にはありつけませんでした。それでも、それ系のメニューをいくつか見つけ、これがまた美味。アラカルトの中から選んだ福建炒飯も極めつけといっていいでしょう。日本の聘珍樓系であることをあとで知り納得しましたが、これもまた多くの人数で行ったから楽しめたこと。中華は多人数に限りますね。
料理も最後に近い段階になって、突然チャーハンのようなものが入った皿が運ばれてきました。「こんなの頼んでないよね!?」と、だれとなく疑問を口にしたので、私も箸が止まりました。「ひょっとして、ほかのテーブルで注文したのが間違えて運ばれてきたんじゃない?」ととりあえず結論してはみたのですが、念のため、お店の人に聞いてみました。すると「先ほどの北京ダックの残りを野菜と一緒に炒めたものです」との答え。たしかに、口にしてみるとそのとおりだとわかり、一同納得。日本だと、北京ダックは皮のところしか食べませんが、こちらではフルに食べるようなのです。なんだか、えらく得した気分でした。