2014年12月29日
昨日から長男一家3人と、私たち夫婦、家人の妹、計6人でマカオにやってきました。羽田出発なので楽は楽なのですが、マカオへの直行便はないため香港経由となります。結局マカオのホテルにチェックインしたのは夕方5時半で、ほとんど丸1日をかけての移動です。
荷ほどきもそこそこに町に出て夕食を済ませたのですが、どういうわけかどこもかしこもクリスマスのイルミネーションが。中国文化圏では旧正月のほうがメインなので、12月31日→1月1日の年越しは日本のようにお休みにはなりません。大みそかのカウントダウンイベント(でも大々的に花火を打ち上げるようですよ)があるくらいです。ただ、クリスマスから1週間も経っていませんし、イベントを盛り上げるためにも、イルミネーションは残しておいてほうが効果的だろうということで、そのまま残しているのではないでしょうか。
それはともかく、昨夜行った「Dumbo(小飛象葡國餐)」という巨大なレストランでは、30分ほど行列したあと、わずか30分という驚異のスピードで10品以上の注文を食べ尽くしました。味はハイレベル、値段は格安ですから、大変な行列も納得です。なかでも、炒飯の下世話ながら格別の味は印象的でした。
マカオの料理は純粋な中華とはやや趣を異にしています。400年という長い間宗主国だったポルトガルはインドやアフリカにも植民地を持っていたので、そちらの影響もかなりあるのでしょう。カレーなど香辛料を巧みに使ったバラエティーにあふれたメニューを堪能しました。それにしても30分とは……。私は早々にリタイアを余儀なくさせられましたが、そのあとで出たポークカツレツはかなりおいしかったようです。しかし、このときの“記録的短時間大食”が家人には大きな影響を与えてしまったようです。
ただ、それだけではありません。今日の夕食も素晴らしい内容でした。以前からすすめられていた「王子飯店」という店に行ったのですが、どれもこれも感動的なおいしさ。コースメニューにしたのですが、魚介類、肉類が少しずつ、さまざまな形で食べられました。考えてみると、香港でコースの中華を食べたのは初めて。逆にいうと、これまではたいがい、そこいらの安手の店で済ませていたわけです。まあ、これも多人数で来たからできることで、その意味では長男一家に感謝です。
全員満腹になってホテルに戻る途中、すぐ近くにある、かの有名な「ペニンシュラーホテル」の前を通りました。そのイルミネーションのセンスたるや、さすがです。壁面を屋上部分から地上すれすれのところまで垂れ下がっている電飾がまず目を射ます。しかし、感心したのは、左右両翼の棟をつなぐようにしてともされているサンタクロースや大小の星の電飾。まるで空中に浮かんでいるような趣で、とても変化に富んでいるのです。
そのまま海沿いの遊歩道(星光大道)を歩きました。映画制作にまつわるものが銅像として飾られ、路上には、ハリウッドのチャイニーズシアターのように、有名俳優の手形が埋め込まれています。しばらく進むと、大変な人だかりとまばゆいフラッシュの嵐が。ブルース・リーの銅像です。有名なポーズをそのままかたどった像の前で記念撮影する人が後を絶ちません。昼夜を問わずえらい人気だそうです。
1時間ほど歩きようやくホテルに戻ると、対岸の美しい夜景がロビーからパノラマのように見えてきました。さっそく、奥のラウンジに入ります。まだ9時過ぎですから、香港的には宵の口でしょう。さしものお腹もこなれたのか、家人はお気に入りの「ヴァージンモヒート」、私は「リキッド・センセーション」と名付けられた冬のオリジナルカクテルを注文。カルーア、フランジェリコ、コワントロー、レモンハート151、エスプレッソ、フレッシュミルクというレシピなので、キホン甘いのですが、テーブル上で最後のパフォーマンスを見せてくれ、一同大喜び。