2014年11月2日
長かった南アフリカツアーも今日が最終日。最後の夕食は、ウォーターフロントの一角にあって、窓から湾が見渡せるレストランという話だったので朝から楽しみです。もっとも、もとはイギリスの植民地ですから、イタリアやスペインほどの期待はできないかも。
今日はまず、植物園です。テーブルマウンテンの南斜面に広がるカーステンボッシュ植物園にはなんと9千種もの植物が栽培されているそうです。すべての植物・樹木に名札がつけられており、美しく整備された遊歩道をゆっくり歩きながら見ていきます。数多くの花がいまを盛りと咲き誇っており、時間があれば1日いても飽きないでしょう。現地のガイドさんが花や木の名前、特徴についてとても詳しかったのには驚きました。
植物園の次はバスで小1時間ほどの「ワインランド」地域の一角にあるステレンボッシュの町。南アフリカのワインは、先の「ボーア人」のうち、フランスからやってきたユグノー教徒たちがブドウ栽培を始めたのがその始まり。南アフリカではケープタウンに次ぐ古い町で1679年に作られたといいます。
街並みもこじゃれたリゾート地といった感じ(添乗員は「軽井沢っぽい」と評していました)で、このエリアが経済的に恵まれていることを感じさせます。おみやげ物屋や雑貨店、ギャラリー、教会、カフェ、レストランも多く、どこも皆ちょっとのぞいてみたくなるほどセンスのよさが。いいワインができるからこうしたレストランもやっていけるのでしょう。住宅も1つひとつ個性的なつくりで住民のセンスのよさが出ています。
町の中をしばし散策したのち、こんどはワイナリーを訪ねます。町中からちょっと離れ、曲がりくねった田舎道を抜けた先の広い敷地にボッシェンダール・ワイナリーはありました。試飲用テーブルが屋外に用意され、そこで6種類のワインを試飲します。私個人はワインならなんでもOKという、超いい加減な人間なものですから、話もあまり熱心には聞いていません。それより終わったあと、敷地内のレストランでのランチに興味が行ってしまっています。バイキングスタイルでしたが、とても充実した内容でした。
夕方早めにホテルに戻ったのは、最後にショッピングのチャンスが用意されていたからです。V&Aウォーターフロントには大小さまざまなショッピングモールがあるのですが、日曜日とあってさまざまなイベントもおこなわれていました。それを横目に見ながら1つのモールに入ると、雑貨や民芸品、子ども服などのお店がビッシリ。レストランやカフェ、ファストフード店などもいっぱいありました。地下は地元の大手スーパーで、多くの客が訪れています。ワインなど、信じられないほどの安さです。私はキリンの絵をデザインしたワインを白赤各1本ずつ購入。1本500円もしませんでした。
6時にそのモールに隣接する建物にあるBaiaというシーフードレストランで“最後の晩餐”のはずだったのですが、そこが入っている建物全体がなんと停電! 復旧することはするのだが、時間がはっきりしないとのことらしく、急遽場所が変更に。添乗員は冷や汗をかいたことでしょう。それでもなんとか宿泊しているホテルのレストランにテーブルを確保。昨夜も同じところなので、メニューも変え、なおかつ料金は今日予定していたお店と同じに……と、さまざまな条件もあるでしょうからかなり苦労したはずです。それでも、けっして不満はありませんでしたから、脱帽です。いまどき停電なんてこともあるんですね。でも、南アフリカではさほど珍しくはないのだそうです。