『グランド・ブダペスト・ホテル』は面白い!

2014年6月16日
映画を観てきました。タイトルは『グランド・ブダペスト・ホテル』。第1次世界大戦と第2次世界大戦との間の時期、ヨーロッパ東部の架空の国ズブロフカ共和国に1軒の高級ホテルがありました。そこを仕切る伝説のコンシェルジュとベルボーイが繰り広げるミステリアスな冒険をコメディータッチで描いた作品です。とはいっても、ヨーロッパでナチスドイツが台頭してくる様子なども盛り込まれていますし、ホテル業界の影のネットワークのようなものも巧みに描かれ、最後まで飽きません。

Poster

作品の面白さ。楽しさもさることながら、私が興味を抱いたのは、この映画が撮られた場所。ベルリンとドイツ・チェコ・ポーランド3国の国境に近いゲルリッツ(Gorlitz)であるとwikipediaに記されていますが、実際のホテルすべてを覆う大規模なセットが作られたのはゲルリッツだそうです。

ゲルリッツとはスラヴ語で「燃やされた土地」(町を切り開く際に土地が焼かれたことから)を意味するそうで、最初に文献に登場するのは1071年といいますから、千年近くも前のことです。13世紀以降は交易によって大いに発展したともありますが、さまざまな写真(下の写真はwikipediaから)を見ていると、たいそう美しい町であることがわかり、機会があればいつか行ってみたいと思いました。