新緑の山形・金山町へ

2014年5月20日
昨日・今日と山形県に行ってきました。新幹線で新庄まで行き、そこからクルマで30分ほど。目的地は秋田県境に近い金山町。同じ名前の町は全国で3カ所(あと2つは福島県と岐阜県)あるようです。

江戸時代は羽州街道(福島の桑折から、小坂、金山の2つの峠を越えて秋田県を縦断し青森に至る)の宿場町として栄えたとのことで、その雰囲気をいまもとどめています。クルマのなから見ていても、白壁造りに土蔵など、ほかの町とはちょっと違うなと感じたのはそのためです。戊辰戦争のときは戦場にもなったと聞きました。

昨日は、シェーネスハイム金山というリゾート施設でコンサートが開かれ、それを楽しませてもらいました。親しくしているAさんから声をかけていただいたのですが、そういうことでもなければ、たぶんここまで来ることはなかったでしょう。冬はスキーも楽しめ、春から秋にかけてはハイキングの基点といった感じです。雄大な杉の森に囲まれたこのホテル、木造で、内装も木がふんだんに使われているせいか、とても居心地がよく、しかも食事がおいしくて。長期滞在する人も少なくないと聞きましたが、それもよくわかります。

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今日は、東京に帰るまでの数時間、街歩きを楽しみました。1878(明治11)年の夏、イギリスの女性作家イザベラ・バードがこの地を訪れ、その著『日本奥地紀行』 にも、「険しい尾根を越えて非常に美しい風変りな盆地に入った。ピラミット型の杉の 林で覆われ、その麓に金山の町がある。ロマンチックな雰囲気の場所である。私はここ2、3日ここに滞在したいと思う……」と書かれていますが、たしかにそのとおり。町の側も、そうした雰囲気を残すべく、古い建物や通りを当時のままに残そうと努めています。町の中を流れる水路をベースにした親水公園には鯉がいました。

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