2013年8月12日
午前中は、Eさんのご主人が懇意にしておられるポポワ東洋学研究所所長を訪問。門外不出の資料を特別のはからいで拝見しました。その価値は専門家であればあるほど理解できるようですが、ど素人の私たちでも、その希少性、重要性というか価値は多少理解できるつもりです。
午後は隣のプーシキンという町にある「エカテリーナ宮殿」の見学です。マイクロバスで40分ほどで到着しましたが、それはそれは贅を尽くしたところで、私たちは事前に予約していたので特別の入口から入場、ゆっくり観てまわることができました。
帰途、早めの夕食(ロシア料理)を済ませましたが、ここもけっこうレベルが高く、こうしてみると、ロシア料理も捨てたものではないということがよくわかります。ただ、ボリュームのすさまじさはここも同じ。人数分を頼んだりすると、半分以上は残してしまうのではないでしょうか。
予定より早く街に戻ったので、夜は運河クルーズを楽しむことに衆議一決。夜といっても、緯度が高いせいか、8時ごろだとまだ十分明るく、実感がありません。ただ、さすが、屋根のない船に乗って走れば足もとが冷えるので毛布を貸してくれます。そして、これがとても重宝しました。
海側からながめるサンクトペテルブルグの街並みはなんとも味わい深いものがあります。さすが“北のベニス”と呼ばれるだけのことはあります。大都会ではありますが、高層ビルがないため、無機質な部分がありません。それが最大の要因でしょうが、都会らしいにぎわい、力強い輝きのようなものが十分感じられるので、私は一発でファンになりました。共産政権の時代を何十年も経てきたにもかかわらず、よくぞここまでクラシックな分行きの街並みがきちんと残ったものだと、むしろそのことに感心しました。
ちなみに、今朝訪れた東洋学研究所の全景を船上から確認することができました。たいそう立派な建物で、感動を新たにした次第です。