●絶好の”かき氷日和”とあって、目白駅近くの甘味店へ。でも、入るやいなや、ご予約は?」と尋ねられびっくり。かき氷を食べるのにまさか予約が要るとは。ここのかき氷は昔からその圧倒的なボリュームで知られています。高さ20㎝はあろうかという氷の壁に缶詰1個まるまる使っているのではと思えるほどの小豆。お好みで白玉やミルク、アイスクリーム等もプラスできますが、それなしでもクオリティーは十分です。
●初めてこの店に行ったのは30年ほど前。毎年夏ギラギラの時期になると食べたいと思うのですが、なかなかタイミングが合わずで。今年はコロナ禍のおかげと言ってはなんですが、何年ぶりかで願いが叶いました。氷の壁の高さは以前と変わらず、小豆の量も同じ。大満足です。
●いまでこそ金時(小豆)を食べられるようになりましたが、子どもの頃は高嶺の花もいいところ。普通は砂糖水をかけただけの「せんじ」で、シーズンに1、2度イチゴとかメロンとか(といっても、要は色付きシロップですが)を口にするくらい。練乳をかけた「ミルク」もほとんど無縁でした。ちなみに、「せんじ」は私が育った名古屋とその近辺でしか通じないようで、西日本では「みぞれ」、関東では「すい」と呼ぶようです。
●スマホでニュースをチェックしていると、「安倍首相、辞意」のニュースが。たまたま今朝の朝日新聞に首相の地元・山口県に関するコメントを寄せていたこともあり、なんだか妙な気持ちになりました。凛々しくそびえていた氷の壁は、みぞれの状態からほとんど水に。つやつやしていた小豆も、すっかりくたびれてきた感じ。魂の抜けたかき氷にスプーンをつける気にはなれません。ごちそう様でした。




Facebook Post: 2020-08-28T20:18:22