2012年8月14日
朝ホテルを出てメトロに乗り、3つ先のシューマン駅まで行きました。目的は、駅を上がったところにあるサンカントネール博物館、王立軍事歴史博物館、さらにオートワールドというこちらは自動車博物館の“3連チャン”です。この中で抜群に面白かったのはオートワールド。
第2次世界大戦以前のベルギーは自動車産業が盛んで、モーターショーも開催されていたといいます。1880年に作られたこの建物は、その会場になっていた場所。1886年から1970年代の車がこれでもかこれでもかというほど展示され、最初から最後まで飽きることがありません。初代のジャガーやホンダS800といった伝説の名車から、昔の消防車やパトカー、さらには霊柩車まで、どれも皆興味深かったですね。この一帯は1897年に開催されたブリュッセル万国博の会場として整備されたとかで、いまでは公園になっています。
シューマン駅から再び地下鉄を乗り継ぎ、ルイーズ駅で下車。最高裁判所やブリューゲルの家、プチサブロン、グランサブロンを観ながら王宮まで歩きました。もう、足全体が棒のようになっています。ようやくグランプラスまで戻ってくると、広場のほぼ全体が花で覆われているではありませんか! そうだ、明日から、あの有名な「フラワーカーペット」が始まるんだ。その植え込み作業の真っ最中だったのです。家人とともに思わずにんまりしてしまいました。疲れも一気に吹き飛んだのはいうまでもありません。
2年に1度おこなわれる「フラワーカーペット」(1971年から始まり、8月半ばの4日間開催される)ですが、出発前には今年あるということをまったく認識していませんでした。しかも、それがまさにスタートするタイミングで現地にいるというのは、望外の幸せです。
前祝い(?)にと、今日は有名な「LEON」という店で夕食を取りました。もちろん予約などしていないので、外のいちばん端っこのテーブルです。同じムール貝でも、こちらは多少上品な印象はありましたが、食べ終わった殻を別のバケツに放り込むのは同じ。私たちも食が進みました。付け合わせのフリッツはもちろん、「クロケット・オ・クルヴェット(衣がカリッとした小エビのコロッケ、味つけが濃厚で、ソースなしでいけます)」も美味でした。
ホテルに戻ると、夜10時ごろから騒がしい音楽の音と花火の音が聞こえてきました。そう、「フラワーカーペット」の前夜祭というか、明日の正式開幕を前にしての祝宴です。これは楽しみですね、明日が。