映画はやはり、爽快感のある作品にかぎる!

2011年11月18日
各種メディアの映画欄で絶賛されている『サウダーヂ』を、渋谷まで観にいきました。これを観ずに映画を語るなかれといわんばかりのコメントを信じてのこと。でも、うーん…?…?? という感じです。私が映画を観始めた40年以上前から、このテの作品はありますが、とてもではありませんが、ついて行けません。もちろん、映画に何を求めるか、その違いもあるでしょう。2時間30分という長い時間を無駄にしてしまったというのが正直な感想です。

私にとって映画とは、やはり楽しみ(エンタテインメント)以外の何ものでもありません。ストーリーが単純であろうが複雑であろうが、それはいいのです。でも、観終わったあと爽快感が味わえない作品は私的には“失格”です。1960年代末から70年代半ばにかけて、アメリカンニューシネマの波が映画界に押し寄せました。『俺たちに明日はない』『ワイルド・バンチ』『イージー・ライダー』『明日に向って撃て』『真夜中のカウボーイ』『いちご白書』など名作が目白押しですが、それでも観終わったあと、なんとも合点が行かない、思い描いていたとおりに終わらない、不条理とでもいうのでしょうか、そうしたフラストレーションを感じたことが少なくありません。

ラブストーリでもアクションでもサスペンスでも、ジャンルに関係なく、爽快感が得られない作品は受け容れられないのが私です。単純といわれればそれまでですが、こういうファンはけっして少なくないのではないでしょうか。それと、いまさらですが、映画評論をやみくもに信じて観にいくのはやめたほうがいいようです。グルメガイドにもあてはまりそうですが、こうしたものは自分の感性だけを信ずるべし、ということでしょう。映画のあとで食べた道玄坂くじら屋のなつかしいクジラ料理の数々が、相変わらずおいしかったのがせめてもの救いでした。

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