岡山のデパートが経営する日本料理店

2011年10月24日
今日のメインイベントは、ハプスブルク王家の夏の別荘シェーンブルン宮殿見学です。都心からタクシーで15分ほどのところにあるこの宮殿、ウィーンのランドマークの一つとされているように、正門から目に飛び込んでくる黄色い建物の大きさ、その前庭の広さには圧倒されました。L1010915 しかし、これはまだ序の口で、その裏手に広がる庭園がべらぼうに広いのです。ただ今日は、内部で公開されている40室のすべてをガイドが案内してくれるツアー。3時にスタートし終了は5時をまわってしまいますし、あいにく雨模様なので、外の庭園エトセトラを観るのは後日にまわさざるを得ません。

それでも、ハプスブルク家の家系図の説明から始まるガイドツアーは、その説明ぶりのわかりやすさ・詳しさもあって、十分楽しめました。これほど大規模な夏用の宮殿をつくった后マリア・テレジアの気概が随所にあらわれるという感じです。内部のきらびやかな様子は観光ガイドブックにも詳しく掲載されていますが、ヴェネツィアングラスの技術を駆使して作られた鏡の間や、当時のヨーロッパがあこがれていた中国、さらには日本の陶磁器や漆を配した部屋の迫力には圧倒され、ため息の連続。別荘でここまでのレベルですから、旧市街にある宮殿のほうはいかばかりかと、思わず想像をめぐらせてしまいました。

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地下鉄でホテル近くまで戻り、夕食を食べる店を探します。ふた晩続けてウィーン料理でしたから、さすがあっさり・さっぱり系のものがほしくなり、結局、日本料理店をチョイス。ウィーンでは数少ない、日本人の経営になる店で、名前はTENMAYAといいます。

「岡山のデパート同じ名前なんですね」と、なんの気なしに聞いたら、「そうです。同じ経営です」との言葉にびっくり。今年で開店20周年だそうですが、20年前、天満屋の社長一家がウィーンを訪れた際、日本食を食べられる店がないというので、みずから店をつくったといいます。社長の娘さんがウィーンに留学していて、その縁でこちらにやってきたらしいのですが、ウィーンと岡山という組み合わせには驚きました。肉まみれの食事が続いていただけに、久しぶりの日本食(冷奴、酢の物、サンマの塩焼き等)に舌鼓を打ちました。

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