またまた浅草、またまた全国座長公演

 先週に続いて、またまた浅草です。今回は浅草公会堂での「全国座長公演」。以前もこのブログでご紹介したかと思いますが、地方の大衆演劇で活躍している役者さんが勢ぞろいし、自由闊達に演技を、歌を、殺陣を披露するというイベントです。

 主催しているのは沢龍二さん。今年もまた、ニューヨークで公演したそうで、元気一杯です。その昔、梅沢富美男さんが東京の篠原演芸場から全国区に大ブレークしたのが、大衆演劇に注目が集まり始めたきっかけといっていいでしょう。実際、地方にもそれに続く逸材がけっこうおり、最近では早乙女太一にスポットが当たっているようです。

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 この日も次から次へ登場するローカルの花形に、場内は興奮のるつぼ状態。演技中、舞台の上を移動し自分の近くにやってくると、ファンがご祝儀をどんどん渡していきます。渡すといっても、帯にさしはさんだり、袂に突っ込んだりなど、露骨そのものですから、金額はもろ見え。渡すほうも、1万円札を1枚ずつ、それとわかるように渡していきますし、役者さんもそれを誇らしげに見せびらかします。こうした、ホンネ丸出しの面白さが大衆演劇の魅力でしょう。

 毎年だと辟易するかもしれませんが、たまにこうした舞台を観るのも一興です。一度、足を運んでみることをおすすめします。