WAHAHA本舗はハコが小さいから盛り上がる

 夕方、突然妻が「今晩、何かなかったっけ?」と口にしました。そう言われた私は、記憶の糸を懸命にたどります。そして、思い出したのがWAHAHA本舗の公演。新宿御苑の近くにあるシアターサンモールという小さな芝居小屋で、柴田理恵主演の舞台があった! というわけで、あわててタクシーに乗って劇場まで行きました。

 原作・演出は喰始、柴田理恵のほか梅垣義男と山本リンダ、白川和子が共演するという『ずっこけ一座の花道 女探偵・伴内多羅子シリーズ第4章』という出し物で、これがまた笑える笑える。そして、また泣ける。

 ストーリーは割愛しますが、小さな劇場で観たほうがいい舞台というのはやはりあるもので、これなどその典型でしょうか。

 私はここ15年ほど劇団ふるさときゃらばんの応援団員をしていますが、こちらもやはり同様で、小ぶりな劇場──といっても「ふるきゃら」の場合は700~800人くらいのキャパがいいのですが──だと、出演者と観客とで舞台というのができ上がる様子がホント、よくわかるんですね。

 新橋演舞場とかの大きくて本格的な劇場で観る舞台も、それはそれでいいのですが、こういう300人くらいの小さな劇場で観るのもまた、面白い感じがします。まあ、いずれにせよ、笑うというのは体にもいいわけで、その後で食べた焼肉のおいしかったこと! 結局、なんだかんだ言っても、私にとっての楽しみは「食べる」ことにしかないようで……。