タバコをやめられないまま、明日退院

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 さすが、退院してから1週間ほどは、自宅で、ほとんど何もせずに過ごしました。スタッフの書いた原稿のチェック以外、プリントアウトを手にすることもありませんし、メールの返事を出す以外パソコンに向かうこともありませんでした。生涯初めての経験といっていいかもしれません。

 退院にあたり、担当の医師からは、術後の過ごし方に関しさまざまのアドバイスを頂戴しました。食事、酒、運動などの生活習慣、仕事に対する取り組み、リラックスのしかたなど、それは多岐にわたっています。タバコは「百害あって一利なし」で、手術を受けたのを機にやめるよういわれました。でも、それで「はい、わかりました」といってやめられるシロモノではありません。タバコにはやはり中毒性があるのです。
 といって、それ以上にひどい中毒性を持っているのが砂糖というか、糖質であることは意外と知られていないようです。実際、「糖質に中毒性がある」ということはだれも教えてくれません。一部、そうしたことを説く医師や栄養学者はいるのですが、そうした主張はなかなか浮上してこないようです。

 私が以前から信頼している医師は、そのことを主張してやまぬ数少ない一人です。だからというわけではないのですが、私も、タバコより糖質を断つことにエネルギーを向けています。もちろん、それはそれでむずかしいのですが、ここ1年ほど、米やパンに対する執着はほとんどなくなりました。

 たまに、仕事の付き合いで、やむを得ず米をほんのひと口、ふた口食べただけでも、その影響は顕著にあらわれてきます。まぶたが腫れぼったくなる、体が重い、眠たくなる……というのが主だった現象ですが、そんなとき「あっ、ヤバい」と感じます。糖質の中毒症状はタバコ以上であることを実感します。