ゴルフにハマりつつある今日このごろ

 11日から沖縄に滞在しているのですが、昨日はゴルフをしました。ゴルフなるものを、自分でもやってみようかと思ったのは55歳を過ぎてから。それでも、さしたる意欲はなく、自分で道具を買い揃えてみようと思ったこともなければ、ましてや自分からゴルフ場に行きたいと思ったこともありません。だいたい、ゴルフなんぞにうつつを抜かす人の気が知れなかったのです。それと、なぜか小さなころから、ピンポンとか小さな球は苦手で……。

それが、なぜに、突然?

 4月30日に、ほぼ半年ぶりくらいでクラブ(これももらいもの)を手にしたのですが、スコアカードをつけるまでもないような、全ホール“アンカウンタブル”の結果。ただ、その日の夜、せっかくお金を出し、貴重な時間を費やして遊ぶ以上は、何か楽しみを得られないと……と、ふと思ったのです。「モト」は取りたいなというという、名古屋的な発想といってもいいでしょう。

 そして沖縄に入ると、すばらしくさわやかな天気。こういうときにゴルフなんかすると、きっと楽しめるんだろうなと思ったものの、グリーン上での悪戦苦闘ぶりを思うとためらってしまいます。でも、もちろん、道具など持ってきていません。そこで、とりあえず中古品でいいから揃えてみようかと思い立ちました。インターネットで検索すると、沖縄にも中古のゴルフ用品店がいくつかあります。その中で、分室のあるところから近い店を選び足を運んでみました。

そこで出会ったスタッフが、実にすばらしい人だったのです。これまでの実情を正直に話すと、「たしかに、初心者のうちは道具に支配される部分が多いですね。自分の力、体格に合わない道具を使うと、おかしなクセができちゃって、その後進歩しなくなりますから」とのこと。なるほどと思いました。

とりあえず「いまの自分に合ったものをそろえたい」とお願いしました。中古のゴルフ用品店には珍しく、試打ができるコーナーまであります。そこで、スイングらしいことをしてみせると、そのスタッフは何本か、私に合っていそうなクラブを持ってきてくれました。そして、次々と試し打ちをし、ドライバー、ユーティリティー、アイアン6本、サンドウエッジ、パターと全部で10本のクラブを選んでくれました。靴やら手袋など、プレーに必要なものをそろえ、なんとなく高揚した気分で店を後にしました。

それからゴルフ場を自分で予約し、15日にグリーンに出たのです。サザンリンクスという、どのホールのティーグラウンドからも海が見えるような、いかにも沖縄らしさに満ちたコースでしたが、自分でも信じられないくらいのプレーができました。まあ、楽しかったこと楽しかったこと。第一打がまっすぐ、そしてある程度遠くまで飛んでいくことがこれほど気持ちのいいことだとは! 後で聞くと、けっこうレベルの高いゴルフ場だったようですが、そんなことは関係ありません。プレーする人が楽しめれば、それでいいのです。

この経験を機に、しばらくゴルフに真剣に取り組んでみようという気持ちになったのはいうまでもありません。「弘法は筆を選ばず」という言葉がありますが、ゴルフ初心者にとっては、「道具がプレーヤーを選ぶ」のだと思ったしだい。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください