新著が一挙2点、書店に!

昨日、ここ半年ほどかかりきりだった新著『日本全国 都市の通信簿』がようやく草思社から上梓されました。取材は昨年夏からスタートし、原稿を書きはじめたのが今年に入ってからです。2~4月の3カ月間は取材と執筆が重なっていたので、かなりしんどかったのですが、旅に行くのは何より好きですから、それだけは救いでした。

 取り上げたのは35都市で、政令指定都市のすべて、県庁所在地のほとんどをカバーする内容になりましたが、同じ日本でありながら、都市ごとに顔も違えば、人々の気質も違います。その違いをあれこれ、私の独断と偏見で切り刻んでみたわけです。ちょうど5月末に、4年前に出した『出身県でわかる人の性格』が新潮社で文庫化されたこともあって、ひと月足らずの間に2点、新しい本が並び、充実した気分ではあります。退院後も続けている「断糖」生活にもだんだん慣れ、かつてのように、1日1回は餡子(それも粒餡にかぎる)もののお菓子を口にしないと落ち着かないといったようなこともなくなりつつあるのはそのせいかもしれません。

 でも、荒木先生に言わせれば、「糖」というのは麻薬と同じで、いったんとりこになるとそう簡単には断ち切ることができないのだそうです。要するに「中毒」症状を呈しているわけで、糖抜きの食事に慣れるには、56歳になる私の場合で、少なくとも2年間はかかるといわれました。スタートして1カ月しか過ぎていないのですから、先はまだまだ長い。それでも今日で1カ月間、お米(パン、うどん、そば、スパゲティなども含めた一切の炭水化物)を口にしていませんから、私にとっては画期的なことです。

 ただ、実際に歩くのはホント大変です。歩くこと自体はけっして苦ではありませんが、どこを、どう歩くかで悩むのです。自宅から会社までの25分(往復で50分)はいいとして、問題は、それにプラスしなくてはならない1時間10分~1時間40分をどのように確保するかです。仕事の打ち合わせで外に出るとき、余分に時間をとって、ふた駅前で電車を降りて歩いたり、あるいは打ち合わせ後の帰路をすべて歩いたりなどしてクリアーするしかないようにも思えます。春や秋ならまだしも、この時期のように、毎日30度近くまで気温が上がる日中ともなると、歩けば汗びっしょりになるから着替えを用意しなくてはなりませんし、さまざま面倒なことも伴います。

 外食もあるから、それも苦労のタネになる。糖を使っていないメニューを探すとなると、それはそれは悩まされます。明らかに糖が入っていることがわかるのは簡単に除外できますが、実際には“隠れ糖”を含んだものが圧倒的に多い。ミリンやら酢やら味噌やら、調味料にも糖を含んだものばかりなのです。そうしたものを除外していくとなると、選べるメニューはかなり限定されます。そこにこの方法のつらさ、しんどさがあるのですが、逆に、大丈夫なものをいかに探し出すかということを楽しみにしていくしかなさそうです。

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