2018年2月7日
パドヴァをゆっくり目に出発したので、ヴェネツィアの駅に着いたのは昼過ぎ。今日もまたヴァポレットに乗っての移動が続きます。最初に行ったのは「サンタ・マリア・グロリオ・デイ・フラーリ教会」はみごとの一語。ティツィアーノやベッリーニなど、その名の知れた画家の作品が見られるのですが、それ以上に聖歌隊席と外周の壁面を覆うレリーフ(浮き彫り)の素晴らしさに息を呑みました。
「スクオーラ・グランデ・サン・ロッコ」を観たあと訪れた「アカデミア美術館」もまた、ティツィアーノやらティントレットやら、名だたる宗教画家の作品が収められています。中の造りがわかりにくく、あわや名作を見落としてしまうところでしたが、なんとか見つけ出しました。
ただ、短い時間にこれだけ多くの絵画を見ると、頭の中がパンクしそうになります。途中カフェを見つけ、腹ごしらえもかねて頭と足を休めないと、とても1日もちません。歩いている途中でもう1軒カフェに立ち寄りましたが、どの店も、そこで作っている風の食べ物を出すので、楽しみがあります。日本のコンビニのようなところは一つもないですから。
ひと休みしたあと、運河沿いの、まわりはどうということのない場所にある「スクエーロ(ゴンドラの造船所)」に足を延ばしました。それでも、驚くことに、世界中の人が来ています。古ぼけた小屋のようなところなのですが、修理などもおこなっているらしく、職人が懸命に作業に励んでいました。