近い将来また来てみたいと思わせるザルツブルク

2017年11月5日
船は朝方、リンツに到着。ここからバスでザルツカンマーグート地方に向かいます。陶器の町グムンデンからトラウン湖、フランツ・ヨーゼフ1世とエリーザベトと出会ったリゾート地=バート・イシュルを経て、美しい景色で知られるハルシュタットの町に到着。

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お天気に恵まれたこともあり、湖も空も周囲の山々もこれ以上はないほど日に映え、美しい姿を見せてくれました。なぜか韓国からの観光客が目立ちます。この地が韓流ドラマと関係でもあるのでしょうか。2時間ほどの滞在でしたが、堪能させてもらいました。

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DSC04336ハルシュタットから、途中ここ10年で驚異的な成長ぶりを見せたエナジードリンク「RED BULL」の本社があるアシュル・アム・ゼーを経て、2時間でザルツブルクに移動。ザルツブルクは映画『サウンド・オブ・ミュージック』の撮影地が市内・近郊に散在しており、それを目当てに訪れる人がいまでも多いようです。ガイドさんが「ここは、あのシーンの……」「子どもたちが何やらした場面を撮ったのがあそこで……」と一生懸命説明してくれるのですが、残念ながらまったく記憶がありません。それはそうでしょう、観たのは52年前、高校1年生のときなのですから。やはり50年という年月はハンパなく長いのです。

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DSC04370「ミラベル庭園」「カラヤンの生家」などを観ながらザルツァッハ川を渡ると旧市街です。ひと目でその生業が分かる絵の看板を掲げた店が立ち並ぶ商店街「ゲトライデガッセ」の中心部にあるのが「モーツァルトの生家」。なぜか1階はスーパーになっているのですが、その上のフロアはすべて博物館。狭い階段を昇ったり降りたりしながら、複雑な造りの内部を見学しましたが、印象に残ったのは「モーツァルトのお墓はどこにもない」というガイドさんの話。偉人のお墓がいまだにどこにあるかわからないというのは、やはり珍しいのではないでしょうか。若くして世を去った個性的な“天才”音楽家だけに、その死もユニークだったのかもしれません。

 

ランチのあとは旧市街をあちこち散策。小高い丘の上に立つ「ホーエンザルツブルク城」の上から一望できる市内は、川の流れとあいまってとても美しく、春から夏にかけて、また真冬に訪れたらもっと素晴らしいだろうなと想像をかき立てられます。ザルツブルクはやはり夏の音楽祭の季節に来てみたいですね。

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散策の途中、ツアーで一緒の女性が教えてくれた「塩チョコレート」を購入し、高速道路でパッサウへ。私たちを待ち受けている船に戻ります。途中から雨が降り出しましたが、観光の最中でなくてラッキーでした。今回の旅は、いまのところ雨とはまったく無縁。皆さん、心がけのいい人たちばかりなのでしょう。

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夜は、明日下船する別のツアーの一団もいるということで、「フェアウェルパーティー」です。歌のショーや抽選会がおこなわれ大いに盛り上がりましたが、このあたりがクルーズツアーのおもしろさなのかもしれません。

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