鎌倉文学館のバラは一見の価値ありです

2017年6月17日

高校時代の仲間と、3月の台湾に続いての「修学旅行」。今日と明日の1泊2日ですが、ちょうどアジサイの季節で、鎌倉の町は人、人、人。池袋から乗った湘南新宿ライン逗子行きの電車が北鎌倉駅に停車したときは、それより1本前の電車から降りた客が改札をまだ出きっておらず、ホーム上に行列を作っていました。

集合が鎌倉駅だったのは大正解で、こちらはまだそれほど混雑していません。しかし、前夜からYくんの別邸に泊まり込んでいた4人は江ノ島駅で電車(江ノ電)を3本ほど待ったとのことで、15分ほど遅れて到着。江ノ電は車両も小さいし、4両編成ですからね……。

DSC02520★さて、7人全員がうちそろったところで、まずは長谷の大仏(高徳院)まで歩きます。国宝であることは、今回初めて知りました。前回鎌倉に来たときはちょう工事中で見られなかったものですから。歩くこと30分弱。高校2年のときの修学旅行以来なんと50年ぶりで大仏とご対面。NHKの『ぶらタモリ』でも取り上げられていましたが、鎌倉の大仏はもともと大きな大仏殿の中に収まっていたといいます。その痕跡(土台石)が、大仏の周りに何カ所か残されていて、一同納得。結局、大仏殿があったのは、完成(1252年が定説らしい)から250年ほどの間だけだったのですね。その間、地震で壊れるたびに再建したものの、とうとうあきらめ、いまと同じ野ざらしの状態になったようです。

大仏をあとにし、次の目的地・鎌倉文学館に行く途中で昼食を済ませました。昼を過ぎるころから町を歩く人の数もどんどん増えてきます。メインの道筋からちょっと引っ込んだ場所にある文学館の入口は、味わいのある石組みの門。坂を少し昇ったところに建つ建物はもともと加賀前田氏15代当主・利嗣の別邸だったそうです。最初は和風建築でしたが、関東大震災で倒壊してしまったため、1936年にいまの洋館が完成。

DSC02522★DSC02534★

周りが小高い丘に囲まれ、木々を背にして立つ建物の姿が際立っています。建築物としても美しく、洋風の庭園も立派で、鎌倉の海が見渡せます。その南側にあるバラ園は、それほど広いわけではありません(600㎡)が、美しい花を咲かせていました。6月半ばという時期は、春のさまざまなバラが咲き誇るタイミングでもありますし。多種多様なアジサイもきれいでしたよ。

DSC02547DSC02562★

DSC02550★

人の出もそれほどではなく、芝生の上で横になる者、木蔭でコーヒーを飲む者などめいめい落ち着いたひとときを過ごし、次の目的地に向かったのは3時半過ぎ。さらに20分ほど歩き、海沿いに建つアジサイの名所・成就院へ。ただ、なぜかアジサイの花は咲いておらず、由比ガ浜の海岸を展望しただけで終わり。海岸近くの酒屋まで歩き、夜の宴会用にと酒やらつまみの類を大量に買い込みます。

DSC02580★荷物を置きにいったんYくんの別邸まで移動し、6時過ぎから七里ガ浜の人気イタリアンレストランで大晩餐会。目の前が海という最高のロケーションですから、まわりのテーブルはすべていい雰囲気のカップルばかり。そうした中で、66~67歳のおやじ7人が飲みまくり・食べまくりですから、その夜この店でデートしていたカップルには「なにー、これ!」と思われたかも。でも、こちらはなんと半月も前に予約していたのですから、堂々たるものです。まあ、常軌を逸した呵々大笑は遠慮しましたが。