アンブロジアーナ絵画館の素晴らしさに感動

2016年3月24日

Dsc00203今朝は、初めてホテルのレストランで朝食を取りました。たしかに、どのメニューにもハイグレードな食材が使われています。スクィーズしたオレンジジュースは素晴らしかったですし、パンはどれも皆秀逸。バターもフランスの「エシレ」。ただ、全体としてはどうかなぁという気がしました。41€は高すぎるでしょう。

午前中は部屋でずっと仕事。チェックアウトを済ませて荷物を預け、昼過ぎから出かけました。最初の目的地は古代ローマの時代に作られたというサン・ロレンツォ・マッジョーレ教会。さすが、その古さには驚く以外ありません。教会の前の広場に立つ16本の石柱がそれを象徴しています。昼食は、そこから5分ほど歩いたところにあった店で。テーブルの半分ほどが白いカバーで覆われている様子を見て、まあいいかということで決めました。


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さて、ミラノではあちこち観光しましたが、今日行ったアンブロジアーナ絵画館は出色でした。まず、建物自体、そんじょそこらのものと違います。貴族の屋敷といってしまえばそれまでですが、3階建てでとにかく広いこと。壁や天井など内装も豪華をきわめ、いかに豊かだったかがわかります。作品もダ・ヴィンチの『楽師の肖像』とかボッティチェリの『(天蓋の)聖母子』、カラヴァッジョの『果物籠』など有名な作品がズラリ。すいているのでゆったりした気分で観られたのがよかったです。

 


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「イータリー(EATALY)」もおもしろかったですね。「WHOLE FOODS MARKET」とコンセプトは同じなのでしょうが、イタリアらしいハイセンスな空間デザインが際立っています。3階はアルコール類(ワインとビールなど)の売り場ですが、その陳列の仕方にセンスのよさが感じられました。意外に思ったのはビールの充実ぶり。聞けば、イタリアでは最近、地ビールがたいそう人気を博しているとか。何より素晴らしいのはラベルのデザイン。日本の比ではありません。フィレンツェに行く車中で食べるサンドイッチ類と、日本では見かけないレモンのジャムを買いました。

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ミラノ中央駅から夜8時20分発ローマ(テルミニ)行きの特急(トレニタリア)に乗りました。日本のJRのグリーン車よりはるかに座り心地のいい椅子が左右に3列(2+1)。縦も15列ほどなので前後左右ともゆったりしています。もちろん、スーツケースを置くスペースも車輌の出入り口付近に確保されているので安心です。
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ただ、国内の旅行客を想定しているのでしょう、巨大なスーツケースを持って乗る私たちのような海外からの客からすると、もう少し広くてもといいのにと、正直思いました。それと1両おきではなく全車両にスペースを確保してもらいたいですね。それでも、こういうスペースがまったくない日本の新幹線よりははるかにマシです。「海外からのインバウンド2000万人」突破が現実になりつつある国なのですから、スーツケース置き場がまったくない長距離列車など信じられません。


夜10時、2つ目の停車駅フィレンツェ・サンタ・マリア・ノヴェッラに到着、ホテルにチェックインしました。アルノー川沿いに建っており、窓からは川はもちろん、ポンテ・ヴェッキオもすぐ近くに見えます。それだけで疲れも吹き飛びました。家人も同様で、川というか、水はやはり人の心を穏やかにしてくれるのですね。

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