秋田直送のきりたんぽ鍋で満腹、夜桜も満喫

●3月17〜20日、秋田でじっくり温泉につかり、みっちり勉強をする中、老舗の料亭で名物のきりたんぽ鍋を食する機会がありました。たいそうおいしかったので、お世話になっている友人に送ったりしたのですが、ついでに自宅にも。27日の夜、義妹のバースデー会食をすることが決まっていたからです。

●その日の夕方、秋田からクール便が届き、さっそく作りました(といっても、材料を土鍋に放り込んで温めるだけですが)。まあ、そのおいしさといったら! 本場で食べたときより素晴らしかったのにはビックリです。きりたんぽ鍋の最大の魅力は、春の七草の一つセリがふんだんに入っていること。数ある野菜の中でも、根っこまで丸ごと食べるものはそうそうありません。葉や茎より主張の強い味とシャキシャキした歯ざわりはセリならではでしょう。

●1年前はミャンマー、今年はウクライナで、これ以上はないような酷い行為がなされている中、こんなのんきな時間を過ごしていていいのだろうかと、正直、悩ましくてなりません。日本国内でも、人間がすることとは思えない、目を閉じ耳をふさぎたくなるような事件が毎日のように報じられています。でも、だからこそ、平凡な日常に感謝する気持ちにもなれるのではと、自分を納得させるしかなさそうです。

●きりたんぽ鍋に大満足した勢い(?)で2階に上がると、ベランダからなんと夜桜が。図書館の敷地内に一灯だけ━━安全上の理由かと思いますが━━、ひと晩中明かりがついているのです。人混みの中、仲間と飲み食いしながらの夜桜見物も一興ではありますが、一人で静かに楽しむのもまたよしですね。(2022/3/28)