2011年7月29日
昨日は広島で講演があったのですが、そのついでに、今日からマカオ3泊4日の旅です。広島から新大阪経由で関西国際空港まで2時間半ほど。今回はマカオへの直行便を利用することにしたので、関空から4時間(時差はマイナス1時間)。マカオ空港から宿泊先まではバスで10分ですから、現地の8時半にはホテルの部屋でくつろいでいました。いつものように香港経由だと、入国手続やフェリーへの乗り換えなどけっこう面倒ですし時間もかかることを思うと、ホント楽です。
さっそくカジノで遊びましたが、前回来たときから2カ月も経っていないのに、またまた大きな変化があることに気づきました。マカオではバカラ、大小、ルーレットの3つが絶大な人気なのですが、それがとんでもないマシンに変わっていたのです。これまでは、それぞれのゲームごとにマシンがあり、そのまわりを8人ほどで取り囲むスタイルだったのですが、3つのゲームを1台で楽しめるという新しいマシンが導入されていました。
従来のものより数段明るく、しかも見やすい液晶パネルの画面をタッチすると、自分の遊びたいゲームに変わります。そして、このマシンが100台以上、国会議事堂の本会議場というか、半円形、それも向かい合わせに配置されており、その中央のスペースで各ゲームのディーラーが陣取って、ダイスを振ったりトランプの札をめくったりルーレットに球を投げ込んだりしています。その模様を上あるいは横に設置されたビデオカメラがとらえ、それがマシンの画面と、天井に据え付けられている大きなプロジェクターに映し出される仕掛けになっています。
もちろん、マシンなので迫力や緊張感という点ではナマのテーブルにはかないません。それでも、ナマの騒々しいガサガサした雰囲気はちょっと……とか、ナマで遊ぶのはまだ自信がないと感じているプレーヤーにとってはありがたい装置ではあります。
またスロットマシンも、来るたびに進化しているようです。かつてのスロットが、機械の右横にあるハンドルを1回ごとに上下させ、同じ絵柄を3枚、横にそろえるだけだったことを思うと、いまのそれは、よくもここまでと感心するくらい複雑化していますし、ゲーム性にもすぐれています。
マカオの場合、ARUZEという日本のメーカーがかなりの数、マシンを供給しているのですが、このメーカーのものは、リーチ予告や激アツ予告など、日本のパチンコで用いられている技術やアイデアがふんだんに盛り込まれています。このテのソフトを多様に備えたマシンを持ち込めば、パチンコというものが存在しないアメリカやイギリスのマシンメーカーはとても太刀打ちできそうにありません。そのうち、マカオでは、いやラスベガスでも、マシンゲームは日本のメーカーの独壇場になるのではないかという予感さえします。