札幌で味わえるドイツ風のクリスマス

 『札幌学』も脱稿し、初校ゲラが出るまで、しばしひと息ついています。そんな中、取材を済ませていないイベントがあることに気づきました。本来、取材には1年通しての期間が必要なわけですから、11月から12月にかけてのイベントは、実地では体験していません。でも、この間に現地取材を済ませておけば、初校ゲラにそれを反映させることもできます。そこで、今回またまた札幌にやってきたしだい。

 最大の目標は「ミュンヘン・クリスマス市」です。今年は11月28日から12月24日まで、大通り公園にドイツのクリスマスを前面に出した店が10数店出てきて、関連の品々を販売、もちろん、ドイツならではの食べ物もあれこれ食べられるという内容です(www.city.sapporo.jp/christmas-market/vender.htmlを参照)。

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 ミュンヘンは札幌と姉妹都市提携をしており、「夏まつり」のときも、秋の「オクトーバー・フェスト」のときもさまざまな形で関わっています。しかし、このクリスマス市はほとんど独壇場といった感じになるので、ぜひ来てみたいと思っていたイベントでした。
 どの店も、クリスマスにつきもののリースやキャンドル、人形、ガラスの工芸品などを所狭しと並べています。私が行った日の夜は雪まで降り、雰囲気は最高でした。手がかじかんでしまうほど冷え込んだ屋外で、ドイツ名物のホットワイン(グリューワイン)を片手に、ときにはソーセージをほおばりながらあちこちの店を見てまわるうち、ドイツに行ってみたいなという気分がわき上がってきます。来年の夏、ベルリンで開かれる世界陸上選手権、かならず行こうと決めました。

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 イベントというのは、一見一過性のもののように思えますが、かならず、私のような思いを抱く人が出てきます。その意味ではまちがいなく情報発信の場であって、企業や自治体など、さまざまなところでさまざまなイベントが企画・実行されるのは理にかなったことなのです。
 ちなみに、ローストアーモンド(殻を取り除いた皮付きのホール状アーモンドを煎ったもの。香ばしい風味とカリッとした食感が特徴)というお菓子を初めて食べたのですが、とてつもなく美味でした。ぜひ一度お試しあれ。