初めての「冬のスイス」!

2018年2月10日
IMG_3361ミラノ中央駅を朝9時過ぎに出発、3時間少々でティラーノに着きました。この日は国鉄(正確にはノルディターリアという、日本風にいうと第3セクターのような会社でしょうか)、それもローカル線なので、車両はかなり古くボロボロです。私たちが乗った車両もエアコンが故障していました。

 

 

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今日もメッチャいいお天気で、空は真っ青、雲ひとつなし。ティラーノは10年ぶりですが、さほど変わったという印象はありません。イタリアとスイスの国境のこの町は、「ベルニナ特急」の始点(終点)としても知られています。ちょうど昼食どきだったので、駅前のレストランに入りました。

ワインにピザとリゾットを一つずつ、あとサラダで昼食を済ませ、駅前の広場に戻ると、世界中の国からやってきている人がそこここで日なたぼっこをしています。私たちに話しかけてきた中年男性と20歳そこそこといった感じの女性のカップル(といっていいのかどうか……)は、なんとアルゼンチンから来ていた親子でした。南半球の国なのでいまごろはちょうど夏休みの時期なのでしょう。3週間かけて、ローマ、ミラノ、ベルニナ特急、氷河特急、さらにプラハとウィーンをゆっくり回る予定なのだとか。日本では考えられないような長い期間、そして組み合わせの二人です。

男性のほうが、私のスーツケースに「SANTA FE」と書かれたステーカーが貼ってあったのを見て話しかけてきたのですが、「このSANTA FEはアメリカのアリゾナの町なんだよ」と答えると、「なんだ、そうか!」と。アルゼンチンにも同じ名前の町があるのだそうです。でも、私たちが去年アルゼンチンに行った話をすると、えらく喜んでくれました。

IMG_E337110年前に乗ったのは真夏だったので、こんどはそれと真逆の季節。スイスなので、ほとんど1年中晴れてはいるようですが、冬はやはり空も一段と清く澄んでいます。おまけに途中の景色のほとんどは、雪に覆われたアルプスの山々。天井まで伸びる大きな窓から見える青い空と白い雪の心地いいことといったらありません。

 

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IMG_1719ティラーノから列車はどんどん登り、最高地点では2300m。そこを過ぎると下りに入り、乗換駅のポジターノで下車。そこからサンモリッツまでは15分ほどでしょうか。この町も10年前に訪れていますが、8月だったので、景色はまったく違います。それに気温の低いこと。最高気温が1度、2度ですから、かなり厚着をしてきたものの、身を切るような寒さには太刀打ちできません。同じ町を真逆の季節に訪れるというのは、ほとんど初めての経験ですが、なかなか興味深いものがあります。「雪」があるだけでこうも違うというのは、やはり不思議な感じがします。

しかし、何より違うのは来ている人の様子です。私たちの泊まるホテルは、4つ星でしたが、まわりにある5つ星ホテルの駐車場にはずらっと高級車が止まっています。客も、ひと目見ただけでそれとわかるお金持ち風。それも、「ちょい」ではなく「たんまり」、「最近」ではなく「ずっと昔から」といった雰囲気がただよっています。さすがヨーロッパ、いな世界に名だたる冬の高級リゾート地ですね。

夕食はホテル地下のレストランで。ヨーロッパでは珍しい石焼料理があり、それにトライしてみました。羊、鶏、豚肉のソーセージ、鶏、ベーコンなどタンパク質がたっぷり。あまりのおいしさに2人とも完食しました!

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