2017年8月6日
昨年の春知り合ったロンドン在住のIさん、また昨日ご一緒したAさんご夫妻のお誘いもあり、今日は郊外の「タプローコート(Taplow Court)」というところに行きました。昨日初めてお会いしたばかりのKさんが、歩くのが大変な家人のことを慮り、車で送ってくださるとのこと。そのご厚意に甘え、ホテルから1時間足らずで到着。2年前に初めて訪れときも素晴らしさに感動しましたが、今回もやはり、来てよかったと思いました。
しかし、それ以上にうれしかったのはIさんのご案内で連れていってもらった「ウィンザー城」近くの「ロングウォーク(Long Walk)」です。これには言葉も出ませんでした。城内の「ジョージ4世門」からまっすぐに伸びるこの道は、はるか先にある「ジョージ3世の騎馬像」まで全長4・8km。この日はまた、素晴らしい好天で、端から端まですべて、この目で見通すことができました。「ウィンザー城」自体の訪問もまだ果たしていないので、次回は城の中とともに、この長い道を自分で歩いてみようとも。もちろん、そのときは家人も杖なしでいてもらわないといけませんが。
私たちは今夜も「世界陸上」。「ウィンザー城」の最寄りの駅からロンドンスタジアムまではゆうに1時間半はかかるそうなので、早めに現地を出たのですが、いささか早く到着しすぎたようです。昨日と同じく車イスのステーションを経由してスタンドに入りましたが、しばらく待たされたほど。ただ、明日のホテル出発が早いので、今日は競技の途中で引き揚げざるを得ません。
この日是が非でも見たかったのは、前日ボルトが敗れた男子100mの表彰式です。表彰台に上がるのは3位のボルトから。名前がコールされたときは割れんばかりの拍手と大歓声。しばらくの間、鳴りやみませんでした。2位のC・コールマンに対しては普通の拍手。しかし金メダルのガトリンに対しては、またしても大ブーイングです。「うーん、ここまでやるか……」と思わされる反応でした。でも、ボルトはそれに反応するわけでもありません。国歌の演奏が終わり、メダルを手にした3人が並んでカメラを向けられているときも何食わぬ顔をしていました。クールな大人といった印象です。
本当は観たい種目もあったのですが、先のような事情で早めにスタンドをあとにしました。入口わきにあるステーションまで戻ってきたものの、駅まで行くシャトルがまだ走っていないとのこと。30分歩待ってほしいと言われたので、その場でイスに腰かけていたところ、ボランティアのどなたかが見るに見かねたのか、ホテルまで送ってくださるというではありませんか。これには恐縮しましたが、せっかくのご厚意なのでそれに甘えさせてもらいました。おかげで、予定よりはるかに早い時間にホテルに戻ることができ大助かり。「世界陸上」のボランティアスタッフの皆さん、本当にありがとうございました!!