「こち亀」展を見にいってきました

2016年9月14日

今年の春先からずっと楽しみにしていた「こち亀(秋本治のギャグ漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』)」展。今日から日本橋髙島屋で始まりました。デパートでの催し物といえば普通は1週間ですが、「こち亀」展はその倍、26日まで開催されるそうですから、やはりただものではありません。

午前中はメディアの取材をともなう行事(オープニングセレモニーや「最も発行巻数が多い単一漫画シリーズ(200巻)」のギネス認定証の授与式)があったようですが、私が行った午後3時過ぎはすっかり落ち着いていました。入り口を入ったところで写真を撮ろうとしたら「NG」とのこと。

連載スタートは1976年9月。最初のうちは、この当時人気だった『がきデカ』の作者・山上たつひこをもじった「山止【やまどめ】たつひこ」というペンネームを使っていましたが、山上本人から苦情が来たために連載100回目から本名の「秋本治」に変えたというユニークなエピソードもあります。たしかに、あんまりといえばあんまりではありますね。

 当初は主人公の両津勘吉、同じ派出所に勤務する中川圭一、秋本麗子、所長の大原大次郎の4人を中心に破天荒なストーリーが展開されていましたが、人気が出てくるとともにどんどん世界が広がっていきました。『少年ジャンプ』本誌で読んだのは1980年ごろまでで、あとは単行本になるのを待ちつつ、結局100巻まで読み続けました。それが今年の9月最終回までで200巻(1960話)になるというのですから、たしかに驚異的です。

内容のハチャメチャさでは、ほぼ同じ時代の作品・どおくまん作『嗚呼!!花の応援団』とどっこいどっこいだと思っていますが、こちらは全15巻で終わってしまったので、『こち亀』の足もとにも及びません。

「こち亀」展のほうは、会場の中にフォトスポットも用意されていました。

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出口前には広いグッズ売り場もあり、私も「読売新聞こち亀版」とクリアファイルを2つ購入。「読売新聞こち亀版」は10ページ建て傑作なアイデアではないでしょうか。スポーツ面の「五輪新種目カン蹴りで両津勘吉が金メダル」には噴き出してしまいました。漫画とオーバーラップするアイデアがいいですね。それにしても、たった一人、たった一作品で2週間も老舗デパートの展示スペースを使ってしまう秋本治・「こち亀」はすごい!

 

 

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