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ラグビー日本選手権は神戸製鋼が優勝!

2018年12月16日
まあ、昨日はとにかく寒い日でした。最高気温は9℃だったそうですが、風が強く、外の体感温度はそれより3~4℃は低かったにちがいありません。「外」というのは、ラグビーの日本選手権決勝(神戸製鋼 vsサントリー)の話です。

それにしても、日本選手権@秩父宮のピッチ上で、元ニュージーランド代表のダン・カーター(キャップ数112)、元オーストラリア代表のマット・ギタウ(同103)、アダム・アシュリクーパー(同116)の3人がそろってプレーするなどということを、10年前、いな5年前でも想像したラグビーファンがいるでしょうか。しかし、それが今日、現実になったのです!

もちろん、3人とも全盛期は過ぎています。といっても、3年前のワールドカップに出場、大活躍しました。しかも、ニュージーランド、オーストラリアという、世界でもトップクラスの国の代表選手としてキャップ数が3桁を超えているのですから、実力は折り紙付き。そうした選手と一緒にプレーすれば、日本の選手もごく自然に力をつけていくことでしょう。ここ3、4年でJAPANが力をつけてきたのも、その影響が大です。

 

秩父宮は指定席も自由席もほぼ満員。日本ラグビフットボール協会の招待券で入った私など、自由席でもいちばん劣る、バックスタンドとサイドスタンドの狭間、通路のすぐ近くだったので風通しがよすぎ、寒いことといったらありません。2時間ほどすわっていましたが、足の先からすっかり冷え切ってしまいました。終了10分前で神戸48対サントリー5というスコアで、最後、サントリーが意地を見せてワントライは返してほしいなと思いつつ、早々にスタンドをあとにしたのですが、逆に神戸が1トライを追加。55対5という、日本選手権には似つかわしくないワンサイドゲームでした。フルバックの松島幸太朗など、「自分たちのゲームは1分間もさせてもらえなかった」と試合後コメントしていたくらいです。

私立の動物園は経営が大変そう

2018年12月4日
広島から岡山までは30分少々。西日本の動物園訪問・第3弾は岡山の池田動物園です。名前から想像がつくように、ここは江戸時代この地を治めていた池田氏の私立動物園。駅からタクシーで10分足らず、住宅街の中にあります。敷地は小高い丘(京山)のふもとにあり、園内はけっこうアップダウンが。それもそのはず、もともとは牧場だったようです。

wikipediaによれば、「元岡山藩主池田詮政【のりまさ】の孫池田隆政と昭和天皇の第四皇女池田厚子夫妻により1953年月に設立され、その後動植物園を経て60年に現在の池田動物園となった」 と。そうした背景もあってでしょう、この動物園には、牧場の時代も含め、昭和天皇・皇后両陛下が2度もご訪問されているようです。

ただ、昨年ベンガルトラが亡くなったのに続き、今年もホワイトタイガー、エゾヒグマが亡くなっており、どこかうらさびしい感じすらただよっていました。もちろん、平日なので仕方ないのですが、私立の動物園というのは経営が大変なのでしょう。園内にちょっと立派な家が建っているので何かと思ってみたら、園長のご自宅。園内マップにも「えんちょうさんのおうち」と書かれています。いかにも「私立」といった感じがします。

いま動物園は、世界中どこでも、動物の維持に苦心しているようです。とくに日本は、世界的に見ても動物園の数が多く、しかもほとんどが公立、つまり地方自治体が経営主体になっています。少子化で人口が減り税収入もままならない中、動物園を維持・管理していくのは大きな負担のようで、皆頭を抱えているのではないでしょうか。

ここ池田動物園もスポンサーになっている地元企業が数十社あるようですが、それでも苦しい経営状況がありありと感じられました。ほとんどの動物が単体、1頭きりなので、さびしい印象はまぬかれません。山の上のほうにいるライオンもかなり年齢が行っており、毛がパサパサでボサボサ。人間に例えるなら1カ月髪を洗っていないような感じです。レッサーパンダも同じく1頭きりでさびしさがありあり。ただ、ニホンシカが山の中腹、ほかより10メートルほど高い場所にいたのが印象的でした。

  

「食」には少々難アリの姫路。でも、立ち食いの牡蠣そばはグーでした

2018年12月3日
昨晩からの雨もお昼前にようやくあがったので、姫路市立動物園に行くことにしました。お城の中にあるという、いまではとてもユニークな動物園です。園内からも世界遺産・姫路城の天守閣が見えるので、動物たちにとってもぜいたくな空間と言えるかもしれません。

ただ、市立ですし、場所も場所なのでこじんまりしており、動物の種類・数もそれほど多くはありません。それでもキリンは2頭いましたし、北極グマやライオン、シマウマなど、とりあえず2頭ずつ。やはり、どんなしょぼくても2頭はいないとさびしい感じがするので、ぎりぎりセーフといったところでしょうか。

 

さて、ランチをどこで食べるか──。昨夜に続いて、適当な店がなかなか見つからなかったのですが、地下街で食べた「牡蠣そば」は思いがけないヒットでした。立ち食いレベルのそば屋で牡蠣そばが食べられるところはそうそうありませんし。

次の目的地は、姫路から新幹線で1時間ほどの広島。長い間お世話になっている方が主宰されているNPO法人の年末懇親会に出席するため、会場のグランドプリンスホテルに向かいました。恒例の余興では、昨年に続き出雲神楽を鑑賞。演し物は『大江山』で、たいそうな迫力です。

広島では近ごろ、この出雲神楽を外国人観光客向けに見せているらしく、えらく好評なのだとか。ただ、プロの演者がいるわけではないので、常打ちにはできないそうです。しかし、それほど好評であれば、なんとかその手立てを講じていただきたいなとも思います。歌舞伎顔負けの衣装もさることながら、ストーリーが単純明快、しかも短時間なので、イヤホンガイドとかがなくても、よくわかるのではないでしょうか。

会場から宿泊先のホテルに戻ると、この時期にしか見られない「ひろしまドリミネーション」が。平日なので人出もそれほどでなく、ゆっくり見て回ることができました。神戸のルミナリエには太刀打ちできませんが、平和大通りの公園スペースを利用しているので広々としており、神戸のように行列する必要はありません。

 

私が愛用しているビジネスホテル「ロイネット」

2018年12月2日
前日、京都での仕事を終え神戸に移動しました。三ノ宮までは新快速で1時間ほどですからすぐです。3カ月ぶりの神戸ですが、土曜日、それもいちばんにぎやかな三ノ宮とあって、けっこうな人出でした。

ホテルは駅から徒歩5分ほどのロイネット。ひとりで動く場合は、ほとんどこのブランドに決めています。駅から近い、値段が高くない、部屋が広い(ワーキングスペースも)、そして喫煙OKの部屋がある、コンビニが近いといったところが主な理由です。「主な」と書きましたが、これだけの条件がそろったホテルというのは、そうそうあるものではありません。唯一の欠点は、ビジネスホテルなので、「朝食付き」といっても、同じ建物に入っている居酒屋とかカフェに毛が生えたような店で食べるケースがほとんど。そのため、内容がいまひとつなのです。

夕食を食べに出たのですがなかなか見つからず、結局、駅からさほど遠くない豚カツ屋さんで牛カツ飯というのを食べました。関西はやはり牛肉文化で、「豚カツ」を名乗ってはいても、メニューの多くを「牛肉」ものが占めています。

三ノ宮駅周辺には、いわゆる神戸っぽさを感じさせるおしゃれな店が並ぶ商店街もいくつかあります。ただ、その一方で、昭和風というか、レトロで猥雑な飲食店街もあるのです。そうした店の中で行列ができているのは、串揚げ(串カツ)かギョウザで、このあたりは東京とはかなり様相が異なります。

さて、今日は早起きして、まず王子動物園へ。三ノ宮からJRで一つ目の灘という駅から歩いてすぐのところです。隣の駅だというのに三ノ宮とはうって変わって静かな駅で、あとでわかったことなのですが、文化関連の施設がいくつかあります。

動物園自体はこじんまりしていますが、日本で唯一ジャイアントパンダとコアラを同時に見ることができる動物園なのだそうです。しかし、園内に重要文化財の建物があるのには驚きました。歩いていて、あんなところに洋館が見えるなぁ、なんだろう? と不思議に思っていたのですが、神戸にいくつかある異人館の一つで、1889年に建てられたといいます。かつての所有主エドワード・ハズレット・ハンター(イギリス人の実業家で、日立造船の前身の会社を興した人物)にちなんで「旧ハンター住宅」と呼ばれ、もとは市内北野町にあったもの。1963年に王子動物園内に移築され、66年に国の重要文化財に指定された、たいそう由緒のある建物のようです。

3頭いるキリンにも挨拶し、園を出ると、「横尾忠則現代美術館」の表示が目に入りました。時間もありましたし、せっかくだからとそちらに向かいます。その手前に建っているのは「兵庫県立美術館原田の森ギャラリー」、向かい側に建つレンガ造りの建物は「神戸文学館」です。

ただ、建物の脇に「関西学院発祥の地」という看板が立っていました。説明文を見ると、もともとは1904年に建てられた関西学院の初代チャペルなのだとか。関西学院はその後、西宮市に移転しましたが、チャペルはこの地にとどまりました。しかし、太平洋戦争中、空襲に遭って大破。1950年にあらかた修復されてからは、さまざまな公共施設として転用されたようです。そして93年、塔の復元とともに市民ギャラリーとなったのち、現在の神戸文学館となったとありました。

「横尾忠則 在庫一掃大放出展」というタイトルでおこなわれていたのは、これまでこの美術館で一度も展示されたことのない作品ばかりを集めたもの。ほとんどの作品につけられていた横尾直筆の注釈メモを読むと、その人柄がよくあらわれているように思いました。

三ノ宮に戻りそごうデパートで昼食を買い、地下鉄でノエビアスタジアムへ。今日はラグビー・トップリーグの順位決定戦2回戦、神戸製鋼vsリコーの試合です。勝てばベスト4ですから、レベルは高いはず。ダン・カーター見たさで行ったのですが、やはり身のこなしがしなやかというか、ラグビーボールを持って生まれたのではないかと思わせるような、無駄のない、それでいて力強さも感じさせるプレーにまたまた感動しました。

試合終了後、三ノ宮まで戻り、次の目的地・姫路へ移動。ホテル(10月にオープンしたばかりのロイネット)でひと仕事終え、夕食を食べに出たのですが、この町は「食」についてはいまひとつの感があります。数年前に来たときも感じたのですが、行ってみたいなと思わせる店があまりないというか(それほど強いこだわりがあるわけではないのですが……)。結局、駅ビルにある「ゴーゴーカレー(金沢風で有名!)」で済ませたのですが、この店のカレーは、若い人に人気とだけあってボリュームが勝ちすぎのきらいがあり、私のような年齢の者には少々キツ~い感じがしました。